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人生100年時代の「肌育」スキンケアとは。岡部美代治さんが再春館製薬所を訪ねました

2023.08.23

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〔特集〕人生100年時代の「肌育スキンケア」 第1回
長い人生をより豊かに生きるための“健康寿命”が肌にも求められる今、年齢に抗うアンチエイジングから100年をともに過ごす肌の健やかさを守り育てる時代へ、スキンケアの潮流も変わってきています。2022年多くの共感を呼んだ「職人技コスメ」の第2弾として、ものづくりの視点や工程に知恵と技が宿る日本生まれのスキンケア化粧品を、“肌育”という視点からご紹介します。

ビューティサイエンティスト 岡部美代治さんが「再春館製薬所」を訪ねました


ドモホルンリンクル1974年に日本初のコラーゲン配合基礎化粧品として誕生以来、年齢肌を見つめ続けてきた「ドモホルンリンクル」。漢方発想と老化の根本にあるANLとHSPに着目した先進のサイエンスで、肌悩みを寄せつけない肌を育みます/再春館製薬所

岡部美代治さんビューティサイエンティスト 岡部美代治さん(中)大手化粧品会社の研究所、商品開発を経て、2008年より美容コンサルタントとして多角的に活動。/再春館製薬所 研究開発部 佐藤 岳さん(左)5年先10年先の美しさを見据えた先駆的な基礎研究に携わり、学会発表や論文投稿なども実施。/再春館製薬所 研究開発部 今吉裕隆さん(右)2020年~2021年に実施したドモホルンリンクルのバージョンアップほか、処方開発全体を管理。

自己回復力を引き出して肌を健やかな状態に導く


岡部 健康寿命を支える「肌育」という視点でスキンケアの役割をみると、肌本来の力をいかにサポートしていくかに尽きます。ドモホルンリンクルはずっとブレずにその重要性を提唱し続けていますね。

今吉 人がもつ“自己回復力”を引き出して健康な体に整えるという漢方の考え方を受け継いでいます。肌は年齢や環境要因によって自己回復力が衰えます。つまり何か問題が起こったときにうまく対応できず、正常な状態に戻ることが難しくなるのです。

結果的にシワ、シミなどの肌悩みが起こります。それらの顕在化した症状をケアすることも大切ですが、結局は対処療法に過ぎません。私たちは漢方の根本療法という考え方に倣い、悩みの“根本原因”に働きかけることで年齢やダメージにゆらがない肌を目指しています。

漢方

佐藤 根本原因の一つが、2015年に熊本大学との共同研究成果として世界に先駆けて発表した「アンジオポエチン様因子2(ANL)」です。これはすべての細胞に存在しているタンパク質で、加齢や紫外線の影響で分泌が過剰になると慢性炎症を引き起こし、老化を加速させます。このANLの発現を抑えることができれば、肌の健康寿命を延ばすことも可能だと考えています。

一方、年齢とともに減少する「ヒートショックプロテイン(HSP)」は“自己回復タンパク質”としてANLとは対極的に作用し、老化スピードを緩やかにすることがわかっており、その研究にも取り組んでいます。

ANL

自社栽培する不知火菊から得た成分をANL抑制への有効成分として特定、特許を取得。

岡部 健やかさを維持できれば、年齢を重ねてもいきいきとした印象を保つことは可能なんですよね。60代、70代でも魅力的な肌は存在します。年齢は決してネガティブなことではない。むしろ喜怒哀楽を重ねたその人らしい味や深みが表れた顔は魅力的ですよ。

「自分の肌を誇らしく思える」そういう自信をもたらすことが“肌育”の真のテーマだろうと思います。

今吉 年齢を重ねることは幸せを重ねること。そういうメッセージをお伝えしながら、人生100年時代を伴走できる存在でありたいと考えています。

研究の最新の知見

研究の最新の知見や、お客様の要望への対応を盛り込んだ処方改良で常にベストを追求。

原料管理室

ごく少量のみが保管される原料管理室に驚く岡部さん。新鮮さと徹底した品質を保つため。

「若さや健やかさだけでなく、幸せを積み重ねて“魅力的な肌”を目指す。そういう自信を与えてくれるのがスキンケアであり『肌育』だと思う」── 岡部さん


岡部 私は再春館製薬所の“再春”という言葉が好きなんですよ。春は若さ、活力。年齢肌に再び春の悦びをもたらしたい。この応援精神は商品づくりにも表れていますよね。スキンケアステップをとても大事にしていらっしゃる。

佐藤 自己回復力に働きかける成分を的確に届けることが第一目的ではありますが、ステップを踏みながら肌と向き合う気持ち、心の部分がとても大切だと考えています。私たちはお手入れを“お手当て”と呼んでいます。手を当てて肌の微妙な変化を感じとりながら自分を慈しむスキンケアです。

岡部 興味深い話ですね。そういう独自のスキンケア哲学もまた職人技コスメの魅力だと思います。

研究開発のメンバーと

研究開発のメンバーと。熊本の自然に囲まれた再春館ヒルトップで真摯なものづくりを貫きます。

※次回に続く。

特集「肌育スキンケア」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2023年09月号

家庭画報 2023年09月号

撮影/蛭子 真(取材) 取材・文/佐藤由喜美 『家庭画報』2023年9月号掲載。 この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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