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【季節のオノマトペ】夏目漱石は「惜しいつくづく」。文人歌人は“ツクツクボウシ”をどう聴いた?

2023.08.03

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8月・蟬の声

Kmo〈PIXTA〉

写真/Kmo〈PIXTA〉

うつくしよし


選・文=山口仲美(日本語学者)


蟬しぐれの季節です。いろんな蟬がいますが、鳴き声の目立つのは、ツクツクボウシ。あなたは、ツクツクボウシの声をなんと聴いていますか?

夏目漱石は「おしいつくつく」と聞いて、「惜しいつくづく」の意味を掛けています。
島崎藤村は「おうしいつくつく」と聞いて、赤ちゃんがお母さんのおっぱいを飲むときに言いそうな「美味しいちゅくちゅく」の意味に聞いています。

翔風〈PIXTA〉

写真/翔風〈PIXTA〉

私が、一番気に入っているのは、平安時代の歌人・源 俊頼の聴き方。彼は、こんな歌を詠んでいます。
「女郎花(おみなえし) なまめきたてる 姿をや うつくしよしと 蟬の鳴くらん」。
蟬の鳴く木の傍らにみずみずしく美しい女郎花が咲いている。それを見て、蟬は「愛らしくてすばらしい!」と鳴いているのだろうという意味の歌。

「うつくしよし」と鳴かれたら、人知れずにんまりしてしまいそうです。


連載「季節のオノマトペ」記事一覧はこちら>>>

『家庭画報』2023年8月号掲載。 この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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