エンターテインメント

岡田将生さんが「普通だけど何より嬉しい」という監督からの言葉とは?映画『1秒先の彼』

2023.07.27

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岡田さん

カーディガン4万2900円 ニット3万1900円 パンツ5万3900円/すべてSIDE SLOPE(ヘムトPR) シューズ7万9200円/Paraboot

京都弁のニュアンスがキャラクターを生かす


宮藤官九郎さんが手がけた本作の脚本には、岡田さんが演じる「皇一(すめらぎはじめ)」に当て書きがあったのだろうか?


「宮藤さんの脚本は、以前ドラマや映画で出演させていただいているので“間”の取り方や真剣に“ホン(脚本)”と役に向き合うことで生まれる“笑い”があることは現場で体感していました。当て書きかどうかはわからないですが、僕自身にもせっかちな部分はあるので、ハジメくんに共感する部分は多少なりともありました(笑)。ユーモアと少し毒っ気のあるこのキャラクターがどうすれば愛されるかを考えて、ストレートに表現することにしました。表現のスピードを早めるのではなく、ほかの役よりも早く動こうと心がけました」

台湾の原作映画とは男女のキャラクター設定を反転し、舞台は京都に移した。

「オリジナルをリスペクトしていますが男女を反転したことで女性の男性に対する思いが男性とは見え方が違っていて感情移入しやすかったです。京都弁にはずっと苦しんでいました。京都の中でも人によって言葉やアクセントのつけ方が違って、現場で確認しながら話していました。撮影が終わった後も先生に次の場面の特訓をしていただきました。京都弁にすることで、ハジメくんがちょっと嫌味っぽいことをいっても許される感があって、キャラクターにもマッチしていてすごく助けられました(笑)。相手役の清原果耶さんは大阪出身で、同じ関西でもアクセントが違うらしく、“似ているからこそ苦しい”とおっしゃっていました」

人には平等に時間が与えられ、その時間をどう過ごすかが、その人の生き方でもあることを考えさせてくれる本作。時間の使い方で大切にしていることは?

「最近は会いたい人だけに会うと決めています。会いたいと思ったときに、タイミングがあった人と会えばいいと思って、自分の時間で動くようにしていたら、精神的にも肉体的にも負荷が少し減った気がしています」

岡田将生(おかだ・まさき)

1989年、東京都生まれ。2006年デビュー。主な出演作には第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)、『CUBE 一度入ったら、最後』(2021)、テレビドラマではKTV CX『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021)、EX『ザ・トラベルナース』(2022)など多数。近年ではナレーションを務めるNHK Eテレ『SWITCHインタビュー達人達』(毎週金曜放送)など幅広い分野で活躍している。公開待機映画作品に『ゆとりですがなにか インターナショナル』



『1秒先の彼』


『1秒先の彼』

©2023『1秒先の彼』製作委員会 制作幹事・配給:ビターズ・エンド

第57回台湾アカデミー賞最多受賞作『1秒先の彼女』(監督/チェン・ユーシュン)を原作に山下敦弘監督がメガホンを取り、宮藤官九郎が脚本を手がけて二人が初タッグを組んだ作品。

男女のキャラクター設定を反転し、舞台を京都に移して、1秒早い主人公・ハジメと1秒遅いレイカが過ごした「消えた1日」をそれぞれの視点で描いている。

出演は岡田将生、清原果耶、荒川良々、福室莉音、片山友希、加藤雅也、羽野晶紀ほか。

TOHO シネマズ日比谷ほか全国公開中
表示価格はすべて税込みです。
撮影/永田忠彦 構成・文/山下シオン ヘア&メイク/小林麗子 スタイリング/大石裕介

『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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