カルチャー&ホビー

イヌタデ、ハルタデ、ヤナギタデ。いろんなところにいろんな個性【健気な草花たち】

2023.07.05

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7月・イヌタデ

イヌタデとリス

写真/矢部志朗〈aflo〉

いろんなところに いろんな個性


選・文=小林浩幸(雑草生態学者)


タデのなかまは日本に多く、分布も広い。なかでもイヌタデは田のあぜや道ばた、空き地などに群生して、街なかではいちばんよく目立つ。こぢんまりとした体に種子を密につけるイヌタデはおままごとにはもってこいで、「赤まんま」と呼ばれることがある。

イヌタデ

写真/孝森まさひで〈aflo〉

一方、春のうちから咲きはじめるハルタデは畑の雑草だ。そしてヤナギタデは田の雑草と、居所がそれぞれだいたい決まっている。ところが幼植物はどれも似ていてまぎらわしい。調査で迷えば少し嚙んでみる。辛ければヤナギタデ。タデ食う虫も好き好きというが、芽生えは刺身のつまにもなる。食されるという意味では「赤まんま」と同じだが、こちらは大人の嗜好品だ。


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『家庭画報』2023年7月号掲載。 この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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