3．国別対抗戦のキス＆クライには長光歌子先生のお姿
4月の国別対抗戦。演技に応援にと全力で楽しむ村元選手と高橋選手、そしてキス＆クライに座られた高橋選手の恩師・長光歌子先生のお姿を拝見したとき、予感はほぼ確信に変わりました。演技後の囲み会見でも一夜明け会見でも「今後はまだ決めていません」と語ってはいましたが。
2006/07シーズン、東京体育館で行われた世界選手権でフリースケーティング「オペラ座の怪人」を滑り、男子シングル・銀メダルに輝いた高橋選手。今回、国別対抗戦への出場で、実に17年ぶりにこの会場へ戻ってきた。アイスダンスカップルとして演じたフリーダンスのプログラムも「オペラ座の怪人」。そしてキス＆クライには明るい声援を送る仲間たちとともに長光先生のお姿。まぎれもなく、まさに最高の舞台だった。演技を終えた直後の村元選手＆高橋選手（上の写真）と、万感の思いでお二人の演技を見つめる長光先生（下の写真・最前列）。撮影／麻生えり
4．プリンスアイスワールドの囲み取材で語ったプロデュースへの想い
現役時代の演技をできるだけ見届けておきたくて、お二人が出演されるプリンスアイスワールドに向かいました。4月29日の公演後に行われた囲み取材で特に印象的だったのは「アイスショー（アイスエクスプロージョン2023）のプロデュースをさせていただいたことで、自分もアイスショーに出演しながら構成や見せかたを（特に心して）見るようになってきたと感じています。今回のミュージカル演出もとても勉強になりました。自分だったらどうしたいかな、こうしてみたいなと、やりたいこともいろいろ出てきて。いい経験になりました」という高橋選手の発言。心の中を占めるプロデューサー視点の割合が大きくなっているようにも感じた瞬間でした。
