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切り花でもおなじみの夏の花「アスクレピアス」の愛らしさ

2023.06.29

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

アスクレピアス


アスクレピアス
鮮やかな濃い黄色の花が固まって咲くアスクレピアス・チューベローサ。耐寒性、耐暑性ともに強く、管理がしやすい宿根草です。

■属科・タイプ:キョウチクトウ科の宿根草
■花期:5月〜9月

■草丈:50〜80cm

久しぶりに出会って魅力を再発見!切り花でもおなじみです


ルドベキア、ヘリアンサス、マリーゴールドなどこれから夏に向かい、黄色やオレンジ色のキク科の花が庭に賑やかさをもたらします。そんな中、同じ黄色&オレンジ色でも花姿や株姿が異なる雰囲気なのが、アスクレピアスです。南北アメリカや熱帯アフリカ、アジアが原産で、花後にできるタネが絹のように繊細な毛に覆われていることから、和名はトウワタ。多くの種類がありますが、日本ではチューベローサという種類がよく利用され、葉が細くて長いことからヤナギトウワタの和名があります。

アスクレピアスの中には耐寒性が弱く、冬越しができないため、日本では一年草扱いされる種類もありますが、チューベローサは極寒地を除けば冬越し可能。夏の暑さにも強く、丈夫で育てやすい種類です。

アスクレピアス
まだ草丈が低いときから花を咲かせる姿もかわいらしい!ヤナギトウワタの和名どおり、葉はスマートな形をしています。

粒々の蕾から星形の小さな花が開き、それがボール状に固まって咲く姿がとてもかわいらしく、個人的には夏のお気に入りの花です。以前ほど見かけなくなったなと思っていたところ、長野県の観光ガーデンで元気に咲いている姿を見てうれしくなりました。

ロックガーデンで大きな石を背景に咲く姿は、以前のように花壇で咲く姿とまた異なる雰囲気で、久しぶりに出会ったせいもあり、とても新鮮な印象でした。「やっぱりアスクレピアス、かわいいなー」とあらためて魅力を再認識。小花が固まって咲くせいか、花色の鮮やかさがよく目立ち、夏のロックガーデンで主役級の活躍をしていました。昔からある花の新たな魅力を引き出すガーデナーさんのセンスのよさに感服です。

アスクレピアス・チューベローサは、花後の姿の変化も魅力的です。花後にタネがついた莢ができるのですが、それがボール状に固まって咲いていた姿とまったく異なるのです。晩秋になると、カサカサになった莢が割れて絹糸のようなふわふわの毛が現れます。大きな変化が楽しめる花なので、散歩道で見つけたらぜひ季節を変えてまた見に行ってみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりがよく、風通しのよい場所で、水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりしたら、その後は雨まかせでかまいません。花が終わったら随時摘み取り、黄色くなった下葉も取り除きます。晩秋に株元を腐葉土でマルチングして冬越しの対策をしておくと安心です。肥料はそれほど必要としないので、毎年4月に株元に緩効性肥料を軽くまく程度でかまいません。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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