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まっすぐの花はインパクト大!「サルビア・ネモローサ」が夏の花壇をおしゃれに

2023.06.25

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

サルビア・ネモローサ


サルビア・ネモローサ
サルビア・ネモローサの花茎は気持ちがよいほどまっすぐ伸びます。鮮やかな青紫の小花が並ぶ花穂もとてもきれい。手前に咲いているのはバラ。丸い花と対比させると植栽の印象がぐっと強まります。

■属科・タイプ:シソ科の宿根草
■花期:5月〜10月

■草丈:30〜70cm

これほどまでにストレートなラインを描く花はなかなかありません!


まるで定規を当てたかのようにまっすぐ伸びる花穂。サルビアには美しいラインを描く種類が多くありますが、ネモローサほど直線的な花穂はないと思います。しかもひと株から何本も花茎を立ち上げ、長い花穂がつくので、直線的な印象はインパクト大!それがプロのガーデナーさんがサルビア・ネモローサをよく利用する理由です。

花にはさまざまな形がありますが、なかでも多いのが丸い花です。この時期に咲き出す花に限っても、エキナセア、ルドベキア、ヘリオプシス、マリーゴールドなど例をあげきれないくらいたくさんの丸い花があります。

丸い花ばかりを集めると花壇にメリハリがなくなってしまうため、スマートな穂状の花を加えるのが花壇のデザインの基本なのですが、そこで登場するのがサルビア・ネモローサです。ネモローサのストレートなラインが加わると、一気に花壇の表情が変わります。丸い花ばかりでごちゃついていた景色が、丸対直線の対比からすっきり、かつぐっと印象的になるのです。

サルビア・ネモローサ
ネモローサの中でもひときわストレートなラインをもつ‘カラドンナ’。ひと株から何本も花茎が立ち上がる株姿もコンパクトできれい。植えつけから2年目の株だそうですが、けっこうなボリュームに育っていました。

サルビア・ネモローサにもいろいろな品種がありますが、なかでも直線的なラインを描くのが‘カラドンナ’です。イギリスでも日本でもよく見かける品種ですが、見かけるたびに見惚れるほど見事なストレートのラインで、鮮やかな青紫の花色も美しく、庭のデザインには欠かせない植物だと感じます。

切り戻せばあらたに花茎が伸び、秋まで花が続くのも大きな魅力です。また、‘カラドンナ’ほど直線的ではありませんが、ネモローサにはピンクの花を咲かせる品種もあり、プロのガーデナーさんが周囲の花色に合わせて使い分けているのを見ると、「なんて素敵なコーディネート!」と感心します。散歩道でも外周りの植栽に咲かせているお宅があるので、ぜひ注目してみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たり、風通しともによい場所で、水はけのよい土壌に植えます。明るい日陰でも育ちますが、花つきが悪くなることもあります。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりしたら、その後は雨まかせでかまいません。花茎の花がほとんど終わったら根元から切り取ります。耐寒性は強いので、温暖地なら冬越しの対策はとくに必要ありません。毎年、生育期の4月に緩効性肥料を施します。年々株が大きくなり、花茎の本数も増えます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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