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レモンの香りがする「エルサレムセージ」の花。散ったあとも可愛い形を楽しめます

2023.06.24

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

エルサレムセージ


エルサレムセージ
鮮やかな黄色のぷっくりした花が茎の先端にかたまって咲きます。枝分かれして花茎が何本も立ち上がるので、開花期間はとても華やかな雰囲気が楽しめます。

■属科・タイプ:シソ科の半常緑低木
■花期:5月〜9月

レモンの香りがする黄色の花とシルバーリーフが魅力


○○セージというのは基本的にはサルビアにつけられる別名なのですが、たまにサルビア以外の花にもセージの名前がつくことがあります。このエルサレムセージもその一つで、サルビアと同じシソ科ではあるものの属が異なり、学名はフロミス・フルティコーサといいます。

エルサレムセージもプロのガーデナーさんにとても人気がある花で、観光ガーデンではよく見かけます。枝分かれした先端に小さな黄色の花が茎を取り囲むように咲くのがかわいらしく、鮮やかな花色がよく目立ちます。

何より葉も茎もシルバーがかった色合いなのが魅力的で、いろいろな花が咲く植栽のアクセントとしてとても効果的なのが人気の理由だと思います。しかも、花にはレモンに似た爽やかな香りがあり、さらに、花が終わると星形のガクが集まった花がらとなるなど見所満載です。

エルサレムセージ
レストランのテラスの下で咲くエルサレムセージ。お客さまからよく見える場所なので、冬の間も葉を落とさないエルサレムセージを選んだそうです。

エルサレムセージがガーデンでよく利用される理由に、管理のしやすさもあると思います。日本では宿根草として扱われる場合もありますが、原産地の地中海沿岸では、茎が木質化してシュラブ(低木)となります。

ローズマリーやラベンダーが低木なのと同様です。そのため宿根草より寿命が長く、一度植えたら徐々に大株となり、長い年数楽しめます。樹高は1mくらいになりますが、冬に半分くらいの樹高でばっさり刈り込めば、コンパクトに整った樹形をキープできます。

温暖地では葉を落とさないことも多いので、刈り込まずに冬の間もシルバーリーフを楽しむことも可能。それほど手間がかからず、しかも楽しめる要素も多いエルサレムセージをプロのガーデナーさんが見逃すはずはありませんね。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たり、風通しともによく、水はけのよい土壌に植えます。やや乾燥ぎみに管理するのがポイントです。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりしたら、その後は雨まかせでかまいません。枝分かれして葉がよく茂っていたら、少し枝を間引いて株の中の風通しをよくし、蒸れないように気をつけます。終わった花がらは随時取り除きます。冬に株全体を半分くらいに刈り込みます。その際に緩効性肥料を株元に施しておきます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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