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ひと株でも絵になる「アネモネ・バージニアナ」の上品な白花

2023.06.21

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

アネモネ・バージニアナ


アネモネ・バージニアナ
長野県の観光ガーデンで咲き揃うアネモネ・バージニアナに出会いました。春咲きのアネモネや秋のシュウメイギクと異なり、花弁の先端がすっと尖っているのがちょっと大人っぽい印象で、とても優雅な花だと惚れ惚れ。

■属科・タイプ:キンポウゲ科の宿根草
■花期:5月〜6月

■草丈:70〜80cm

ひと株でも絵になる!このうえなく上品な白花です


個人のお宅ではまだ栽培しているかたが少ないのか、住宅街の散歩ではなかなか出会えないのですが、とても素敵な白花を咲かせる宿根草があるので、ぜひご紹介したく……。

アネモネというと、春に咲くカラフルな花、そして秋口に咲くジャパニーズアネモネ=シュウメイギクがよく知られています。では、とても美しいアネモネが初夏に咲くことをご存じでしょうか。

観光ガーデンで、初めてアネモネ・バージニアナを見たとき、その純白の花の気品ある美しさに見入ってしまいました。波打つような5枚の花弁はすっと先端が尖り、一重のシンプルな花形ながらとても優雅な雰囲気を漂わせるさまにひと目惚れしました。

下のほうに葉が集まり、花茎が何本も立ち上がる株姿も美しく、そこに咲いているだけで絵になる花だと感じました。初夏に咲くアネモネは数種類あるのですが、ガーデナーさんにバージニアナだと教えてもらって以来、この時期に観光ガーデンに行くと、どこかにアネモネ・バージニアナが咲いていないかと目を凝らして探しています。

アネモネ・バージニアナ
アネモネ‘ワイルドスワン’は、原種系のアネモネとシュウメイギクの交配品種といわれています。どおりでシュウメイギクの花形に似ているはず。‘スワン’シリーズには他にも魅力的な品種がありますが、この品種がいちばん花つきがよいようです。

もう1種、この時期から咲き出す素敵なアネモネをご紹介します。‘ワイルドスワン’という園芸品種で、シュウメイギクの白花によく似た花形をしていますが、花弁の表側は白、裏側は淡い紫色なのが特徴で、白、淡い紫、そして花心の濃い黄色という色合わせがすばらしく美しいのです。まだ新しい品種なので、栽培するかたはこれから増えてくると思います。

アネモネは種類が豊富で、日本でも海外でも人気がある花ですが、初夏に咲くアネモネの清楚な美しさももっと多くのかたに知ってもらえたらいいなと思っています。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐寒性、耐暑性ともに強い性質ですが、過湿に弱いため、やや乾燥ぎみに管理するのがポイントです。日当たり、風通しともによく、水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりをしたら、その後は雨まかせでかまいません。終わった花がらは随時摘み取り、黄色くなった下葉も取り除いて、株の内側の風通しをよくし、蒸れないように気をつけます。花は花弁が散ったあとに淡い緑色の実をつけるので、花がらをそのまま残して楽しむのもおすすめです。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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