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アンリ・マティス「生誕の地」北フランスへ。“灰色の地”で絵画に目覚める

2023.05.23

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自身の名を冠した幼稚園で、児童を見守るステンドグラス


カトー=カンブレジ・マティス美術館

アンリ・マティス《Les Abeilles(ミツバチ)》
1955年 アンリ・マティス幼稚園 Groupe Scolaire Henri Matisse


1951年にフランス国内で制定された、学校の建物の建築費1パーセントを芸術作品に充てるという法律による予算で1955年に設置。2008年の修復の際、マティスの希望どおり床に赤いタイルを敷いた。

アンリ・マティス幼稚園(カトー=カンブレジ)

園内のプレイルームに明るい光を注ぐステンドグラス。美術館から徒歩約15分の公立幼稚園に、マティスの大作が飾られています。この作品は、彼がロザリオ礼拝堂のために作成しながらも、採用しなかったものだそう。

「美術館設立と同時期に、新しい公立幼稚園に彼の名をつけられないかという話が持ち上がりました。マティスはこれをとても喜び、ステンドグラスの寄贈を申し出てくれたのです。当初は《生命の川》という作品名でしたが、子どもたちのためのものにすると決めると、白と黒のモチーフが“ミツバチに見える”と作品名を変更しました」と前出のメッサジェさん。

生涯にわたって故郷を想い、誇りとしてきたマティスの知られざる傑作が、児童の成長を見守っています。

マティス展

2023年8月20日まで 日時指定予約制
東京都美術館
https://matisse2023.exhibit.jp/

絵画に加え、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、ロザリオ礼拝堂に関する資料まで、各時代の代表的な作品を一堂に展示。





〔特集〕アンリ・マティス



01 アンリ・マティス希望の色と光

02 生誕の地 北フランス“灰色の地”で絵画に目覚める





この特集の掲載号
『家庭画報』2023年6月号



『家庭画報』2023年6月号


撮影/小野祐次 取材・文/安藤菜穂子 コーディネート/大島 泉 協力/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館 ポンピドゥー・センター 朝日新聞社 NHK NHKプロモーション アンリ・マティス財団(Succession H.Matisse)
『家庭画報』2023年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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