五島リトリート レイ by 温故知新（長崎・五島）

「五島リトリート レイ by 温故知新」は全室、絶景が眺められる露天風呂付き。24時間一定の温度に保たれているため、いつでも入浴できる。五島の島々を望みながらの朝風呂の爽快感は格別。

新しく誕生した絶景の宿

海、山など大自然を心ゆくまで堪能することは旅の醍醐味の一つ。今、日本各地で次々と誕生している唯一無二の絶景に出合える新しい宿をご紹介します。

祈りの島の風景に癒やされるリゾート

青い海と空を借景にした開放感溢れるロビー。ダイナミックな風景に思わず歓声を上げてしまう。

2018年に世界文化遺産に登録された潜伏キリシタンの祈りの島、長崎・五島列島。その西端に位置する福江島に22年に誕生したのが「五島リトリート レイby温故知新」です。

島のシンボル「鬼岳」の噴火によってつくられた溶岩海岸を見下ろす高台に建つホテルの一番の魅力は“絶景"。広大な海と空が目の前に広がる大パノラマは、何度見ても飽きることがなく、新鮮な感動を呼び起こします。

館内の上品なデザインを手がけたのは、日本を代表する空間デザイナーの橋本夕紀夫氏。雄大な景観を生かすため、ロビーをはじめ客室はすべてオーシャンビュー。また、全客室に備えられた露天風呂も海側にあり、自然との一体感に包まれます。

島という立地を利用したクルーズや釣り、ゴルフなどのスポーツアクティビティに加え、本格的なスパなども充実しているので、滞在中は何もしない派から、行動派まで幅広く満足できる楽しみが詰まったリトリートです。

福江島の南東部に位置する鎧瀬（あぶんぜ）溶岩海岸にある展望台からの朝日は息をのむ美しさ。オーシャンビューの客室からも望めるが、早起きして遊歩道を歩くのもおすすめ。ホテルから徒歩約5分。

五島ならではの美食と出合える口福の時間

滞在中の楽しみの一つである食事。新鮮な魚介、幻の和牛・五島牛といった五島の恵みをふんだんに取り入れた「光の和食」が評判です。料理長の髙平 甲さんの一番のこだわりは地産地消。

「最初に島に来たとき、まず島中を歩いて、地元の農家さん、漁師さん、肉屋さんに話を聞きました。すると徐々にいろいろな生産者を紹介してくださるようになり、素晴らしい食材に巡り合うことができました」。今ではシグネチャーとなっている五島牛のグリルや新鮮なお造りなどにリピーターのファンも増えています。

朝の目覚めとともに繰り広げられる海と空のシアターのような部屋からの眺め。70平方メートルの客室「ユニバーサルデラックス」は、バリアフリー設計となっているのが特徴。

左・地元産の新鮮な久賀島産金あじと玉之浦産ひらめのお造り。涼しげな長崎の「瑠璃庵」のガラスの器に盛りつけられて。右・幻といわれるほど希少な五島牛のグリル。赤身が多いにもかかわらず柔らかく溶けるような食感。

各部屋にはコーヒーセットが備えつけられており、自分で五島産の豆をミルで挽いて淹れる。モダンなテーブルウェアは、「西海陶器」の波佐見焼。


さらなるリラックス効果を求めるなら、五島のエネルギーをチャージできる「ray spa」へ。名産品である椿オイルをベースに、五島、長崎で育った植物のエッセンスを加えたオリジナルアロマのトリートメントはまさに贅沢なひととき。



ヴィシーレインシャワーも備わる本格派。“エクスペリエンス"60分 1万9800円〜。

島ならではのアクティビティも充実。なかでも注目すべきは世界文化遺産の歴史ある教会群を巡る「教会巡礼クルーズ」（10万1200円、2〜14名まで同料金、3時間）。

夏には珊瑚が美しい無人島・多々良島の入り江を訪れ、船上BBQが楽しめるプランも。希望によって釣りのアレンジも可能。

今年野焼きを行った福江島を象徴する鬼岳。ハイキングもおすすめ。