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濱田めぐみさんが、ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』で伝える音楽の力

2023.05.23

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〔今月のミュージカル・演劇〕

心に響く音楽の力


濱田めぐみ

4人の子どもたちの母親で未亡人のシルヴィア・デイヴィスを演じる濱田めぐみさん。

私が『ファインディング・ネバーランド』を初めて拝見したのは、2017年に日本で上演された招聘公演でした。


台詞も歌詞も英語だったので、すべてがダイレクトに入ってくるわけではありませんが、まず楽曲がよかったのと、誰もが知っている「ピーターパン」というモチーフがあったことが興味深かったです。

ドラマチックでファンタジックで、人と人との触れあいや温かさを感じさせてくれる物語でした。

今回初演となる日本版で山崎育三郎さんが演じる劇作家のジェームズ・バリに、私が演じる未亡人シルヴィアと彼女の4人の子どもたちが出会うことからお話が始まります。

子どもたちから必要とされていて優しさの象徴として描かれているシルヴィアは亡くなってしまうのですが、彼女が周りの人たちに何を遺したのかということがすごく重要なんです。

彼女の台詞には悲しさだけでなく、前向きになれる言葉があるので、素直に生きることの素敵さや難しさを表現できたらと思います。

どの曲も素晴らしいのですが、特に秀逸だと思うのは歌い出しが自然に入っていけることです。台詞の中でメロディーを使って空に浮遊しているような感じで台詞がすっと歌になっていく。そして盛り上がってわーっと心が摑まれることに、構成がうまくてとても素敵だなと思いました。

高橋亜子さんの歌詞も言葉がすごくよくて聴いていると無意識のうちにその言葉が蓄積されていつの間にか共鳴が始まっている感じがします。まさに音楽の力が後押しをしてくれるミュージカルです。

音は目には見えないけれども心臓の鼓動も整いますし、人のメンタルにすごく影響します。『ファインディング・ネバーランド』はメロディーに本当の癒やしのパワーがある作品だと思います。

ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』

ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』

アラン・ニーの戯曲『The Man Who Was Peter Pan』とジョニー・デップ主演で本作と同名の映画(邦題『ネバーランド』、日本公開2005年)をもとに作られたミュージカル作品。2015年にブロードウェイで開幕した人気作だ。音楽は「テイク・ザット」のゲイリー・バーロウとグラミー賞受賞作曲家のエリオット・ケネディが手がけている。出演は山崎育三郎、濱田めぐみ、武田真治、夢咲ねね、杜けあきほか。

新国立劇場 中劇場
~2023年6月5日
S席1万4000円(全席指定)ほか
ホリプロチケットセンター:03(3490)4949(平日11時~18時)
URL:https://horipro-stage.jp/stage/findingneverland2023/
※大阪、久留米、富山、名古屋公演あり
表示価格はすべて税込みです。
撮影/岡積千可 構成・文/山下シオン

『家庭画報』2023年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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