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まるで京染めの鹿の子絞りのよう。古くから茶花として親しまれる「キョウカノコ」

2023.06.08

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

キョウカノコ


キョウカノコ
発色のよいピンク色の花がふわふわした花房になります。この繊細な雰囲気はたしかに鹿の子絞りに通じるものがあります。切れ込みの深い葉にもご注目を。

■属科・タイプ:バラ科の宿根草
■花期:6月〜7月
■草丈:60〜100cm

鹿の子絞りに似た繊細な花房が雅な印象です


粒々の小さな蕾が開くと、ふんわりと煙るようなピンクの花房に。梅雨どきの庭に華やかな色彩をもたらしてくれるのがキョウカノコです。

名前の由来は京染めの鹿の子絞り。たしかにふわふわした花房は、繊細な鹿の子絞りに雰囲気が似ていると思います。

キョウカノコはシモツケソウの仲間で、古くから茶花として親しまれてきた花なので、日本に自生する植物かと思ったのですが、自生の記録は見られず、日本で作出された園芸品種ではないかといわれています。

キョウカノコはピンクの花色ですが、シモツケソウにもピンクがあり、とてもよく似ているのでなかなか見分けがつかないと思います。

葉はどちらもカエデのような手のひらを広げた形をしています。その葉をよく観察すると、キョウカノコのほうが切れ込みが深く、葉の縁のギザギザが細かいという違いがあります。また、茎にとげがないのがキョウカノコ、とげがあるのがシモツケソウという見分け方もあります。

キョウカノコもシモツケソウも、観光ガーデンだけでなく、個人邸の庭や外周りなどの植栽によく利用されるので、散歩道でも華やかなピンクの花を見る機会があると思います。

日本で仕事をしているイギリス人のガーデナーさんがキョウカノコをよく利用するのですが、シモツケソウより大きく育ち、開花時期が少し早いので、アジサイが咲き出す前の庭に華やかな彩りをもたらしてくれるのが魅力なのだそうです。日本産の植物を褒めてもらえたのがとてもうれしくて、今回のタイトルはシモツケソウではなく、キョウカノコにしてみました。

キョウカノコ
鎌倉のお寺に併設されたレストランガーデンでキョウカノコが華やかに咲いていました。葉色が明るいので、大きな株全体がよく目立ちます。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日なた、または明るい日陰で、風通しのよい場所に植えます。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりします。その後は雨まかせでかまいませんが、やや湿った土壌を好むので、雨が降らない日が続いたら水やりをします。花穂全体が咲き終わったら、花茎の根元から摘み取ります。冬には地上部が枯れますが、耐寒性が強いので、温暖地では冬越しの対策をしなくても宿根します。翌年以降は、毎年3月に緩効性肥料を株元に施します。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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