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単衣(ひとえ)の着物はいつからOK?季節・気候に応じた素材や色選びのポイント

2023.04.14

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上質な木綿素材の薩摩絣(さつまがすり)の着物に、沖縄のミンサー織りの八寸名古屋帯を合わせたカジュアルな装い。

単衣の着物を選ぶときのポイント


単衣の季節は、6月の初夏(春単衣)と9月の初秋(秋単衣)に分けて考えると、イメージしやすいでしょう。

同じ単衣仕立ての着物を着用しますが、素材は同じでも色や模様で変化を楽しむことができます。


温暖化が進む近年、春単衣は4月下旬からに。この時期は気温が上がり、袷の着物では暑くなるため、裏地のない単衣仕立てを着始める人が多いようです。

素材は御召(おめし)、縮緬(ちりめん)、紬(つむぎ)、木綿(もめん)などが主流です。帯は染めなら、塩瀬(しおぜ)、綸子(りんず)、縮緬、生絹(すずし、生糸で織った平織り)など。

織り帯は袷用でもかまいませんが、光沢のあるものや、生地の薄いものを選ぶと、軽やかな印象になります。

6月に入ると雨が多くなり、湿度も高くなります。かと思えば、梅雨寒の日もあり、気候が安定しません。そんな季節には、紬糸を使用しない織りの着物、黄八丈(きはちじょう)、大島紬(おおしまつむぎ)、御召がおすすめ。

下旬になったら、夏紬(なつつむぎ)や絽縮緬(ろちりめん)、麻縮(あさちぢみ)などのあまり透けないものを選びます。

初夏は淡い色合い、初秋は落ち着いた色調で


秋単衣は9月の初旬から。まだ残暑の厳しい季節ですが、夏とは明らかに異なる空の色です。初秋に着る着物は基本的には初夏と同じ素材でよいのですが、少し秋を意識した色合いを選ぶようにします。

9月9日の重陽の節句(ちょうようのせっく)までは薄物を着てもよいといわれますが、実際には白っぽい上布(じょうふ)などはどこか侘しさを誘います。

帯は染め帯なら、秋草模様などがよく映え、織りなら科布(しなぬの)、紙布(しふ) 、藤布(ふじぬの)などの自然素材も合います。

単衣の素材の例




木綿:単衣仕立てにすることが多い木綿は、丈夫でしなやか。薄手なのに綿のほっこり感もあります。

夏紬:強撚糸を使うなど糸の工夫で単衣用に織られたさらりとした紬。透けにくいので、一枚あると便利。

薄手縮緬:しぼの小さい一越縮緬(ひとこしちりめん)のようなタイプ。細い糸で織られたうっすら透け感のあるものも涼しげ。

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