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【松岡修造の健康画報】ロボット手術の第一人者、井坂惠一先生の体力の秘訣とは?

2023.04.10

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月に20件以上の手術をこなす体力の秘訣は?──松岡さん


「動いて、疲れて、よく眠る。シンプルですが、これに尽きます」──井坂先生


松岡さんと井坂先生

病院の屋上で青空をバックに撮影。「ダビンチを操作しているイメージで」という松岡さんの発案で、このポーズに。先生は大学の相撲部出身で、松岡さんと同じくスポーツマンです。 (松岡さん)スーツ、シャツ、ネクタイ、チーフ、ベルト、靴/紳士服コナカ

人間の頭や体は使い続けたほうがいい



松岡 先生の元気の源はダビンチのような気がしてきました。

井坂 そうかもしれませんね。

松岡 ほかに何か、健康のためされていることはありますか。

井坂 睡眠時間を多くとるようにしています。昔は毎日4、5時間で平気でしたが、今は無理なので、8時間睡眠を心がけています。

松岡 そんなに眠れますか? 睡眠については少し勉強しましたが、年齢を重ねると、なかなか長時間眠れなくなるものではないですか?

井坂 そういいますが、僕は睡眠で悩んだことはありません。一所懸命働いて体を疲れさせれば、眠れます。「動いて、疲れて、よく眠る」です。

「ダビンチのおかげで80歳まで手術ができそうです」──井坂先生


松岡 なるほど! 先生は何歳まで手術したいと思われますか?

井坂 ロボット手術なら、80歳まではできるかなと思っています。ただ、迷惑はかけられませんから、引き際はしっかり見極めなければなりません。

松岡 その見極めは、集中力がポイントになりますか?

井坂 集中力や反射神経、周りの声など、ポイントはいくつかありますね。目標であり、励みにしているのは、100歳になった今も頭が切れる恩師です。

松岡 その恩師はダビンチのことではありませんね?

井坂 違います(笑)。現在も病院で診療をされているんですよ。

松岡 素晴らしいですね。人間は頭や体を使い続けたほうが健康に長生きできるのでしょうか。

井坂 そう思いますね。僕も、奈良の病院に月1回、茨城と千葉の病院に月2回ずつ通っていますから、結構動いています。毎日よく歩きますしね。

松岡 パワフルですね!

井坂 定年になったらゆっくりしたいという人も多いと思いますが、僕は仕事を続けているほうが楽しい。人助けにもなりますし、できる間はこの生活を続けていきたいです。

松岡 ぜひ、これからもダビンチとともにご活躍ください。

修造の健康エール

ロボット手術の第一人者ということで、難しい話になるかもと身構えていましたが、井坂先生のお話はわかりやすく、非常に興味深いものでした。

「ダビンチの映像を観ましたが、ずいぶん大きく動かすんですね」と申し上げたら、「下手だと大きくなるんですよ」とおっしゃるなど、言葉の端々から気取らない正直なお人柄を感じられたのも楽しかったです。

長年患者さんと向き合い、手術を重ねてきた先生に、人間の体をどう捉えていらっしゃるのか伺ったところ、「強いですね。人間は回復力、再生力がすごい。病気になっても、適切な治療をすれば回復しますから」との力強いお答え。

ときに病気やケガに見舞われることがあっても、回復、再生を繰り返しながら、強く生きていきたいですね。

修造の健康エール
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月に20件以上の手術をこなす体力の秘訣は?【医師、東京国際大堀病院ロボット手術センター長 井坂惠一先生】
松岡 修造(まつおか・しゅうぞう)
1967年東京都生まれ。1986年にプロテニス選手に。1995年のウィンブルドンでベスト8入りを果たすなど世界で活躍。現在は日本テニス協会理事兼強化本部副本部長としてジュニア選手の育成・強化とテニス界の発展に尽力する。また、テレビ朝日『報道ステーション』、フジテレビ『くいしん坊!万才』などに出演中。『修造日めくり』シリーズや『教えて、修造先生! 心が軽くなる87のことば』など著書多数。ライフワークは応援。公式インスタグラム/@shuzo_dekiru
撮影/鍋島徳恭 スタイリング/中原正登〈FOURTEEN〉(松岡さん) ヘア&メイク/大和田一美〈APREA〉(松岡さん) 取材・文/清水千佳子

『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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