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アヤメ、カキツバタ、ハナショウブはいずれも「アイリス」の仲間!菖蒲との違いは?

2023.05.05

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ダッチアイリス


ダッチアイリス
ちょうど5月の連休中に、観光ガーデンでダッチアイリスが咲き揃っているのを見かけました。草丈が少し低めの‘アポロ’という品種です。

■属科・タイプ:アヤメ科の秋植え球根
■花期:4月下旬〜5月

■草丈:50〜80cm

凜とした立ち姿で、初夏の庭に気品をもたらす花


Ilis=アイリスとはギリシア神話に登場する虹の女神のことです。アイリスには多くの仲間があり、日本人に愛されるアヤメやカキツバタ、ハナショウブはいずれもアイリスの仲間です。

今回はその中から比較的栽培が容易で、ガーデンでもよく利用されるダッチアイリスを紹介します。

ダッチという名前からわかるように、オランダで長く改良を重ねたアイリスで、花はアヤメやカキツバタによく似ています。虹の花ともいわれるほど彩り豊かなジャーマンアイリスに比べると花はこぶりで少し地味な印象ですが、すっと立ち、楚々とした花を咲かせる風情がナチュラルガーデンによく似合うため、本場のイングリッシュガーデンでもよく利用されています。

日本の観光ガーデンのガーデナーさんに伺うと、ジャーマンアイリスは花は派手で存在感があるものの、終わりに近づいたときの傷みも目立つのだそうです。その点、ダッチアイリスは花の傷みが目立たず、管理も楽なのだそうです。

ただ、いちばんの魅力は洋風、和風、どちらの植栽にもよく似合い、この花が咲くと庭に気品がもたらされることだそうです。たしかにダッチアイリスの凜とした立ち姿は、惚れ惚れするような美しさです。
ダッチアイリスに多い鮮やかな青紫も魅力的で、和の趣も感じられるところが日本人に好まれる理由ではないかと思います。

さて、本日は端午の節句。昔から邪気を祓う目的でこの日に菖蒲湯に入る風習がありますが、菖蒲=ショウブはよくアイリスの仲間と混同されがちです。

菖蒲と書いてアヤメとも読ませることも間違える原因だと思いますが、ショウブはショウブ科ショウブ属で、学名はアコルス・カラムス。アヤメとはまったく異なる花です。

ちなみに6月〜7月に咲くハナショウブは、ショウブとつくもののアイリスの仲間です。なんともややっこしいのですが、頭の中で整理して正しい花名を覚えておいてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

秋に球根を植えて育てます。植えつけ適期は10月〜11月。日なたで、風通しがよく、水はけのよい土壌に植えます。元肥を施し、球根3球分の深さに植えます。植えつけ後にたっぷり水やりしたら、あとは雨まかせでかまいません。花が終わったら花茎の根元から摘み取り、葉は自然に枯れるまでそのままにしておきます。球根を掘り上げなくても植えっぱなしで数年は花が楽しめます。温暖地では冬越しの対策もとくに必要はありません。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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