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枝垂れる枝に手まりのような白花。思わず見とれる美しさの「コデマリ」

2023.04.15

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

コデマリ


コデマリ
コデマリの基本種は一重咲きです。子供の頃から見慣れた花なのに、いまだに見つけると「かわいい!」と胸がときめきます。

■属科・タイプ:バラ科の落葉低木
■花期:4月中旬〜5月中旬

おなじみの花なのに小さな白い花の手まりに惚れ惚れ


小さな白い花が丸い花房になって、枝垂れる枝に連なる姿がかわいらしいコデマリが咲き出しました。春を代表する花木の一つ、ユキヤナギの仲間ですが、ユキヤナギより開花が遅く5月中旬まで楽しめます。

花序(花の集まり)を手まりにたとえた名前ですが、日本に古くからある芯に糸を巻いた手まりというのは、時代を経てもかわいらしさの象徴として変わらないのではないかと思います。小さな手まりなのでコデマリ。ちなみにビバーナムの仲間には大きな手まりのオオデマリもあります。

古い時代に中国から渡来し、江戸時代初期には観賞用として栽培が盛んに行われたそうで、その頃から人気の高かった花木が今も散歩道で咲いていて、それをかわいらしいと愛でる人が多いことに、時が経ても変わらない日本人の感性を感じます。

手まり×枝垂れ×白花。個人的にではありますが、これはかわいらしいという気持ちを生み出す「鉄板」の3要素だと思っています。

コデマリはユキヤナギ同様に株元から枝がたくさん出て株立ちになります。その枝が花の重みで弓なりに枝垂れる姿がとても美しく、散歩道で出会うとしばらく見とれてしまいます。最近では斑入り葉や黄金葉の品種も登場して、変化のある表情を楽しめるようになり、ますます人気が高まっていくのではないかと思います。耐寒性も耐暑性も強く、丈夫で育てやすい性質なので、庭や外周りの花壇に何か加えたいという方にはぜひおすすめしたい花木です。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たり、風通しともによい場所で、水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に元肥を加え、たっぷりと水やりします。幼木の間は土が乾燥したら水やりをしますが、成木になったら雨まかせでかまいません。翌年以降は1月〜2月に緩効性肥料を株元にまきます。秋に花芽が分化するので、剪定は花後すぐに行います。枯れ枝や細い枝を切り取り、株の中の風通しをできるだけよくします。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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