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ラグジュアリー家具の世界のトレンドは?「ミラノサローネ国際家具見本市」レポート

2023.02.07

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「ミラノサローネでも注目」ラグジュアリー家具の新潮流 第1回(全3回) 室内装飾をアップグレードすることで、気分転換を図ろうとするのは世界的な傾向。3年ぶりに通常開催された世界最高峰の「ミラノサローネ国際家具見本市」の最新レポートとともにわが家のインテリアを格上げしてくれるブランド家具のトレンドを追います。

第60回を迎えたミラノサローネ。国際家具見本市で世界の潮流(トレンド)を知る


ミラノサローネ国際家具見本市

取材・文/本間美紀(ライフスタイルジャーナリスト)

『室内』編集部を経て日本、海外の家具やインテリア、キッチン、デザインを長年取材。ミラノサローネの取材は20回以上。最新インテリアをまとめた新刊『リアルリビング&インテリア』(小学館)も上梓。https://realkitchen-interior.com


イタリア・ミラノはデザインの街。そのトレンドを毎年発信しているのが、「ミラノサローネ国際家具見本市」。コロナ禍を経て、2022年6月に通常開催が復活しました。

伝統とモダンの融合は特にイタリアという国が意識していることなのでしょう。堅牢で伝統的な石の建築に住む人が多いイタリアで、家具やインテリアは空間の強さに押しつぶされることなく、自分自身を表現する手段。人間性を尊び、人生を楽しみたい。その発想がモダンデザインを生み出してきました。

最新の潮流は大きく3つに分けられるでしょう。

まずは天然石を使った家具。イタリアは上質な天然石の産出でも知られます。天然石は鉱物が何億年も堆積して生まれた自然素材。白に黄金が流れるような模様、ピンクとグレーが絶妙に混ざる色、深いグリーンと黒が溶け合うような色など、豊かな表情は多くのイタリアブランドが競って取り入れ始めています。

特にモルテーニやミノッティはサイドテーブルやキッチン、ダイニングテーブルなど、アクセントとしての石の使い方が絶妙で、思わず目が留まりました。

2つ目のトレンドは日本とデンマークのミニマルデザインが融合した「ジャパンディ」といわれる新たなスタイル。

木の持ち味を生かしたシンプルなデザインで、特に木のチェアやテーブルではジャパンディのテイストを取り入れた新作も増え、「ガムフラテーシ」や「イノダ+スバイエ」などデンマーク人とイタリア人、日本人などの国籍を超えたデザインユニットも活躍しています。

マルニ木工や『家庭画報2023年2月号』の139ページ(または明日配信予定の特集第2回)で紹介しているミノッティの新作チェアもそんな流れの一つといえるでしょう。

ミラノサローネ国際家具見本市

日本の「マルニ木工」は深澤直人氏やセシリエ・マンツ氏の新作を発表。

3つ目の潮流は名作のアーカイブを再解釈したコレクション。

B&Bイタリアやカッシーナ、カルテルなどイタリアの大御所ブランドが、名作やロングセラーデザインの家具で新世代向けにファッションデザイナーとのコラボレーションをしたり、素材や構造、製造工程をサステナブルなものに転換しています。この時代、豪華なソファや派手なデザインよりも、環境に配慮するという企業哲学を重視して選ぶ富裕層も少なくないそうです。

ミラノサローネ国際家具見本市

家具の素材や製造のサステナブル化に力を入れるイタリアの「カルテル」のブースは和紙を使った空間。

最後にインテリアのカラートーンのトレンドですが、グレージュやトープ、アッシュベージュ、マットブラックなどシックな色合い、ブロンズやコッパーといったウォームメタルなど日本でも人気の色調のほか、ロブスターレッド、カクタスグリーンなど南欧調の色も登場し、新鮮でした。

そしていずれイタリアの家具とデザインはビジネスにおいても、ファッションを凌駕する。この数年、そんな話を何度も耳にしました。

イタリア家具工業連盟ではコロナ禍前の2019年と比べ、2021年は生産高が14パーセント増、生産額は490億ユーロと予想を上回る一年になったと発表。全世界的に、家の中を豊かにしようという気運から消費が盛り上がったことを裏付けています。

ミラノサローネ国際家具見本市

イタリアの「ジョルジェッティ」のブースは、ホームジム+リビングスタイルで話題に。

折しも2022年はコロナ禍で待ちかねた第60回の年。イタリアやミラノの行政が全面的に協力し、地下鉄の駅から建物のファサード、電車の中まで、ミラノサローネのキービジュアルで街中が彩られました。

王宮ではミラノサローネ特別展、スカラ座やサンタマリア・デッレ・グラツィエ教会では前夜祭を行い、最終日はイタリア大統領の賛辞で閉幕。国をあげて盛り上がり、世界中の来場者が新しい生活へのデザインを謳歌したのでした。

ミラノサローネ国際家具見本市

王宮で開催されたミラノサローネ特別展。伝統建築とモダングラフィックが融合。

ミラノサローネ国際家具見本市とは?


1961年にイタリア家具の国内産業の見本市としてスタートし、70年代からキッチンや照明、素材までカバーする国際的な見本市として成長。最盛期の2019年は世界から38万人の来場者数を記録しました。ロー・フィエラ見本市の本会場に出展できるのは主催社が厳選した企業のみ。2022年は1575社が出展し、約26万3000人が来場。ミラノ市内で開催されるミラノデザインウィークとともに盛り上がります。

ミラノサローネ国際家具見本市

〔特集〕ラグジュアリー家具の新潮流

取材協力=ミラノサローネ国際家具見本市事務局 https://www.milanosalone.com/ photo=Courtesy Salone del Mobile.Milano Andrea Mariani /Alessandro Russotti /Diego Ravier /Luca Fiammenghi /Ludovica Mangini
『家庭画報』2023年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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