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圧巻の美しさ!輝くような黄金色に染まる「レンギョウ」の木

2023.03.15

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

レンギョウ


レンギョウ

手前にレンギョウの黄色、奥にユキヤナギの白。いよいよ春本番だと感じさせる花木の共演です。

■属科・タイプ:モクセイ科の落葉低木

■花期:3月中旬〜4月中旬

輝くような黄金色に木が染まると圧巻の美しさに


早春から春にかけて黄色の花を咲かす花木が多くありますが、なかでもとりわけ鮮やかなのがレンギョウではないかと思います。満開近くになると木全体が輝くような黄色になり、それはもう黄金色と呼ぶにふさわしいと納得します。散歩道でもよくレンギョウを見かけますが、遠くからでも華やかな花色がよくわかり、とてもよく目立ちます。

レンギョウの魅力は、何本もの枝が地際から出て伸び、その枝の下のほうから花がつくことです。株全体が花色に染まるというのは、まさにこのこと!と、レンギョウを見かけるたびに感じます。

花色のインパクトが強いため、レンギョウの細部にまでは目が届かないところもあるのですが、レンギョウは原産国によって小さいながらも違いがあります。中国原産のシナレンギョウは、花と同時に葉が展開し、葉は細長い形をしています。朝鮮半島が原産のチョウセンレンギョウは、枝が弓なりにしなり、葉が展開する前に花が咲きます。

日本にも自生種はあるものの、広くは普及していないので、たいていがシナレンギョウかチョウセンレンギョウ、またはその交配種です。いずれも花色の鮮やかさや花付きのよさは変わらず、ひと株だけでも絵になる景色を生み出す花木として古くから変わらぬ人気を誇っています。

ちなみにレンギョウは枝が暴れやすく、徒長枝が伸びるときれいな樹形が乱れがちです。花後の剪定は欠かさず行うのがポイントですが、今後の樹形を想像しながらしなやかな長い枝を切り戻していく作業はやってみると意外に楽しく、初心者にもおすすめの花木です。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりがよく、水はけがよいものの、やや湿度がある土壌を好みます。西日が当たる場所は避けるようにしてください。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。翌年以降は1月〜2月に緩効性肥料を株元に施します。水やりは雨まかせでかまいません。花が終わる5月中旬に長く伸びた枝を切り戻し、株を透かすような剪定をします。さらに12月〜翌年3月上旬に、枯れ枝を取り除き、込み合っている箇所を間引く剪定を行います。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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