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魚座に伝えたい物語は? 自分を知り、人間関係のヒントに〔鏡リュウジさん12星座の物語〕

2023.02.02

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鏡リュウジ
12星座の物語が説く〈自分自身〉と〈人間関係〉


深層心理学では、神話やおとぎ話は心の真実を秘めているといわれ、星座のイメージが運命や心を映す占星術へとつながります。物語の中の、あなたを幸せに導くヒントを探しましょう。

12星座の物語が説く〈自分自身〉と〈人間関係〉>>
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【魚座(2/19〜3/20)】
見返りを求めず相手を尊重することが、幸福への近道


魚座

牡羊座から始まった運命のサイクルが、さまざまな形をとり、動き、集約されて再び形なき何かとなって消えていく場所、それが魚座です。

せっかく生み出されたものがはかなく消え、原初の海に溶け込んでしまう。そのイメージはアンデルセン童話の『人魚姫』につながっていきます。

美しい声と引き換えに足を手に入れて、おぼれたところを助けた王子と知り合いながらも、最後には海の泡となって消えてしまう人魚姫。

それは「私」と「あなた」の境界線をなくし、区別のない一つの海となること。共感能力が高く、相手の喜び、悲しみを自分のことのように感じ取る魚座の心理構造を見事に表しているといえるでしょう。

ただ、それほどまでに「一つ」であろうとする魚座には、だからこそ、全部わかってほしい、自分の何もかもを知ってほしいという欲張りな面も。相手の事情や都合をおもんぱかることができず、相手を困らせ、傷つけてしまう部分もあるのです。

また、それが甘えや依存となって出てくると、相手が思うように甘えさせてくれないとなればパッとそっぽを向き、別の人を頼ってしまうことがあるでしょう。

自分の事情と同じくらい相手の事情も尊重し、尽くしすぎないことが大切。人魚が一度は足を手に入れたように、自立することが人間関係を好転させてくれる鍵となるはずです。

【人魚姫】


デンマークの作家、アンデルセンの童話。悲恋の末に、海の泡と消えた人魚姫は、12星座の最後を飾る魚座のシンボルといえます。





〔鏡リュウジ〕12星座の物語が説く〈自分自身〉と〈人間関係〉


神話とおとぎ話はあなたへのメッセージ

牡羊座(おひつじ座)

牡牛座(おうし座)

双子座(ふたご座)

蟹座(かに座)

獅子座(しし座)

乙女座(おとめ座)

天秤座(てんびん座)

蠍座(さそり座)

射手座(いて座)

山羊座(やぎ座)

水瓶座(みずがめ座)

魚座(うお座)
鏡リュウジ
心理占星術研究家・翻訳家。国際基督教大学大学院修了。英国占星術協会会員。日本トランスパーソナル学会理事。平安女学院大学客員教授。京都文教大学客員教授。東京アストロロジースクール代表講師。占星術の心理学的アプローチを日本に紹介。著書・訳書多数。
文/鏡リュウジ、浅島尚美〈説話社〉 イラストレーション/山田博之

『家庭画報』2023年2月号 別冊付録「2023年 開運・招福術」掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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