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アートピースのよう!旅にインスパイアされた、ルイ・ヴィトンのインテリアの世界

2023.02.02

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世界中に愛されるその秘密 ルイ・ヴィトンのある暮らし 第13回(全14回) 旅にまつわるラゲージからその歴史を始めた「ルイ・ヴィトン」。その後、ファッション、ジュエリー、アートと、常に時代を牽引し、新しいライフスタイル “文化”を作り上げてきました。ルイ・ヴィトンが、なぜこれほど世界中の人々から愛され続けるのか。創業者の生誕200周年を迎え、さらなる進化を続けるその魅力を、パリ特別現地取材を含めご紹介します。前回の記事はこちら>>

ブランドの原点“旅の真髄(こころ)”を追求する
ルイ・ヴィトンのインテリアの世界


2012年に誕生したルイ・ヴィトンの「オブジェ・ノマド コレクション」。メゾンに受け継がれる匠の技(サヴォアフェール)と著名なデザイナーとのコラボレーションによって創造されるアートピースのようなインテリアの逸品の数々。10年の歳月を経て、ますます厚みのあるコレクションに進化しています。

ルイ・ヴィトンのインテリアの世界


〔世界一周旅行をテーマにした国内「サヴォアフェールイベント」より〕2022年7月~8月にかけて、ルイ・ヴィトン六本木ヒルズ店で開催された「サヴォアフェールイベント」の会場風景。1階では、「世界各地の自然」をテーマに「ブラジルの秘境」「オランダの花畑」「地中海の島」と題した3つの空間を展示、2階では、「世界各地の邸宅」をテーマにパリ、コペンハーゲン、ニューヨークの3都市の部屋を演出。ブラジルの伝統的なスイーツにちなんで名づけられた「ボンボカ・ソファ」(W241×D119×H87.5センチ)は、雲の形にインスパイアされたもので、11個のクッションを組み合わせている。4人掛けのソファは22年の新バージョン。1204万5000円。壁に掛けられたオブジェ「アグアカテ」(参考色/サイズ可変式)694万1000円。ともにブラジルのカンパーナ・ブラザーズによりデザイン。

2012年の誕生から10年
旅にインスパイアされた「オブジェ・ノマド コレクション」


ルイ・ヴィトンのストーリー、世界観を作り上げたのは「大胆さ」です。伝統を重んじつつ、各時代に即した建築家、アーティスト、デザイナーに積極的に門戸を開き、新しい価値を創造し、積み重ねてきました。

2012年からスタートしたインテリアのコレクション「オブジェ・ノマド」は、伝統ある名門ブランドの、新たな挑戦の一つです。

国際色豊かな著名クリエイターを起用して、ルイ・ヴィトンの原点ともいえる“旅”を今一度、再解釈し、アートピースのようなクリエイティビティ溢れるインテリア観を構築しています。「ノマド」とは遊牧民のことで、当初は持ち運びを意識した作品も多かったといいますが、歳月とコレクションを重ねる中で、テーマは深みと厚みを増し、異文化との触れ合いや探求をテーマにした作品が多くなっています。

ここに紹介する作品は、2022年夏、ルイ・ヴィトン六本木ヒルズ店で開催された期間限定のイベント「匠の技(サヴォアフェール)イベント」のもの。

「ファッションが好きな若いカップルが世界一周を楽しむ様子」をコンセプトに、店舗全体を使って、メゾンに受けつがれる匠の技と著名デザイナーとのコラボレーションによる家具を見ながら、世界一周旅行が楽しめる構成になっていました。“旅にインスパイアされる”ブランドの世界観、ストーリーがそのまま体現された展示といえます。

限定生産の家具やオブジェで構成される「オブジェ・ノマド コレクション」がこれだけ一堂に会する機会は本国でもめったにないこと。同コレクションは、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者が生み出した「旅の真髄(こころ)」という精神を確実に受け継いでいます。

ルイ・ヴィトンのインテリアの世界アトリエ・オイの折り畳み式「スツール」(使用時:W41×D28×H45センチ)65万4500円。

ルイ・ヴィトンのインテリアの世界〔プーフ「メレンゲ」が配された“オランダの花畑”〕カンパーナ・ブラザーズが手がけたプーフ「メレンゲ」(径92×H45センチ)188万1000円。左の30時間まで使用できる調光可能なLEDランプ「ベル・ランプ」(径15×H28.5センチ)はバーバー・オズガビーのデザイン。65万4500円。

ルイ・ヴィトンのインテリアの世界〔ロー・エッジズによる“パリの部屋”ダイニング〕英国を拠点とするデザイナーデュオ、ロー・エッジズによるチェア「ドールズ」(W65×D65×SH45センチ)237万6000円。テーブル「コズミック・テーブル」(D165×H72センチ)700万7000円。

ルイ・ヴィトンのインテリアの世界〔マルセル・ワンダース スタジオによる“パリの部屋”リビング〕オランダを拠点とするデザイナー、マルセル・ワンダース スタジオによるチェア「ダイヤモンド・アームチェア」(W106×D95×H80センチ)782万1000円。ソファ「ダイヤモンド・ソファ」(W220×D95×H80センチ)1133万円。

ルイ・ヴィトンのインテリアの世界〔トロピカルフラワーを想起させる「ブルボ」〕カンパーナ・ブラザーズが手がけたソファ「ブルボ」(W121×D123×H150センチ)1204万5000円。ブルボは球根の意。つぼみが花咲く瞬間からインスピレーションを得て、多数のパーツを組み合わせて制作している。

世界のクリエイターたちの夢の競演


才気溢れる著名デザイナーたちが旅の概念を独自の創造力で解釈しデザインした、アートピースのような創造的な作品の数々が誕生しています。
取材・撮影協力/ルイ・ヴィトン 撮影/本誌・西山 航
『家庭画報』2023年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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