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これからさまざまな種類が咲き出す「スイセン」。群生が生み出す早春の景色に注目!

2023.02.21

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

スイセン


スイセン
ラッパズイセンの‘アイスフォーリス’。白い花弁と淡いレモンイエローの副花冠の色合わせが爽やかでとてもきれい。後ろの赤い枝はシラタマミズキです。

■属科・タイプ:ヒガンバナ科の秋植え球根
■花期:2月中旬〜4月

■草丈:10〜50cm

スイセンが咲く景色はなんでこんなにすがすがしいのでしょう!


先日早咲きのミニスイセンを紹介しましたが、2月中旬になるとさまざまな種類のスイセンが咲き出します。3月になるとさらに種類豊富に、花数もぐっと増えてくるので、少し早めに紹介しておきます。なにしろ、スイセンが咲く早春の景色は、心がすがすがしくなる美しさなので、皆さまどうぞお見逃しのないように。

ミニスイセンの記事でも紹介したように、スイセンは品種がとても豊富で、12区分に系統分けされています。よく目立つ副花冠をもつラッパズイセンや大小のカップズイセンなど、華やかな品種がこの時期から続々と咲き出します。品種ごとに異なる個性的な美しさはもちろん大きな魅力ですが、私がそれ以上に魅力的だと感じるのは、スイセンの群生が生み出す早春の景色の美しさです。

スイセンは品種が多いとはいえ、花色は白、黄色、オレンジ色くらいしかありません。しかし、それらの色彩は早春という季節にじつによく似合い、スイセンが咲いている景色を目にしたとたん、すがすがしい気持ちになります。植えっぱなしで翌年以降も咲き、分球して自然に増えていくので、散歩コースでも群生しているシーンをよく見かけます。

さて、スイセンは海外でも広く愛される花ですが、なかでもラッパズイセンをこよなく愛するのがイギリス人です。ラッパズイセンを指す英語はダッフォディルズなのですが、イギリスではすべてのスイセン=ダッフォディルズ?と勘違いするほど、ダッフォディルズという名をよく耳にします。

ラッパズイセンは古代ローマ人やサクソン人がイギリスに来た際に持ち込んだといわれていますが、古くから各地で野生化しているのを見ると、イギリス人にとっては郷愁を呼び起こす花なのかもしれません。

そういえば、19世紀の詩人ワーズワースには「The Daffodils」という世界的に知られる詩がありましたね。イギリス人のラッパズイセン好きには長い歴史があるのだなと感じます。

スイセン
1本の花茎にいくつも花が咲く房咲きスイセンの‘ゼラニウム’。ふっくらした蕾がたくさんついている咲き出しの様子です。同じ品種の群生がぽんぽんと少し離れて咲くデザインが素敵な景色になっていました。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

球根の植えつけ適期は10月〜11月。日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えつけます。植えつける深さは球根約3球分で、必ず芽の出るほうを上にします。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。地植えの場合、水やりは雨まかせでかまいませんが、土壌がひどく乾燥しているときにはたっぷりと水やりします。花が終わったら花茎の根元から摘み取り、葉は自然に枯れるまでそのままにしておきます。植えっぱなしで翌年以降も咲きます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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