オードリー・タンさん（台湾デジタル担当大臣、プログラマー）
100年後の世界のためにできること
Audrey Tang 唐鳳さん（オードリー・タン）1981年台湾生まれ。中学中退後15歳でIT企業、19歳でソフトウェア会社を起業。2016年、史上最年少の35歳で台湾デジタル担当大臣となる。現役プログラマー。デジタル技術を民主主義の発展に生かすカリスマとして世界が注目する。写真／CTK Photobank〈アフロ〉私たちの世界の未来がどのようなものになるか、私にはわかりません。ですが、「100年後の世界を生きる人々が、自分たちでさまざまなことを決めることのできる可能性を奪ってはならない」ということはわかります。（略）
そのために私たちができる大切なこととは、「できるだけ取り返しのつかない変化を起こさないようにすること」です。『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』より オードリー・タン（語り） 近藤弥生子（執筆） SBクリエイティブ（SB新書）
＊タンさんは「可能性を奪う」の意味を、「たとえば私たちが地球を温暖化により破壊してしまって、誰も暮らすことのできない状態にしてしまったとしたら、100年後に人類は地球に住むことができず、彼らは別の暮らせる場所を探しにいかなければならなくなりますよね。そうなると、『地球で暮らしたい』という人がいても、その可能性を奪うことになってしまいます」と同書の中で説明している。
※強調箇所はすべて、編集部の意向によるものです。イラスト／毛利千恵子 写真提供／アフロ 取材・文／浅原須美 構成・取材・文／小松庸子
『家庭画報』2023年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
