3枚のディスクにユーミンのヒット曲がたっぷり！松任谷由実さん50周年記念ベストアルバム

憧れや多様な心を代弁

松任谷由実の音楽は、移りゆく時代を生きる人々の感情に寄り添い、刺激してきた。デビューは1972年。日本社会が高度経済成長を経て、欧米的カルチャーを一般に取り入れるようになった頃だ。

女性の社会進出が進み、自由な恋もオープンになっていった。その中でユーミンの楽曲は、時に憧れの世界を描き、時に誰もが抱く複雑な感情を代弁してきたといえる。


50周年記念ベストアルバムには、彼女の音楽に人生を重ねてきたラジオリスナーのリクエストから選ばれた50曲と新曲1作品を収録。

荒井由実時代の名曲「中央フリーウェイ」や、スキーブームを牽引した「恋人がサンタクロース」、ジブリ映画の主題歌となり人気が再燃した「ルージュの伝言」、「ひこうき雲」をはじめ、3枚のディスクにヒット曲がたっぷり詰まっている。

また、夫でプロデューサーの松任谷正隆の提案により、現代の再生メディアに合うバランスに音源を一新。長く愛され続ける楽曲だからこそのアップデートが施された。

青春の懐かしい感情との再会、今の心の再発見など、51曲のトラックが多方向から心を動かしてくれる。

松任谷由実（まつとうや・ゆみ）
1972年、多摩美術大学在学中に荒井由実としてデビュー。ユーミンの愛称で親しまれ、数々の名曲を生み出す。これまでにオリジナルアルバム39作品をリリース。ソロ歌手として史上初のアルバム総売り上げ3000万枚を突破するなど、日本を代表する女性アーティストとして活躍。