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眞島秀和さんが『クランク・イン!』に出演。“舞台に立つ”ということの意味とは

2022.10.27

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眞島秀和さん全身

役者人生での経験を新たに演じる役に生かす


本作で眞島さんは、映画監督の役を演じる。

「“映画監督”という人たちは、出演している役者だけでなく、映画にかかわる人のコンディションなども含め、すべてを把握しているんです。撮影が進んでいく過程では、例えば天候のことなど、いろんなことをどんどん決断していかなければなりません。だから“すごい人がなるもの”だと認識しています。


例えば僕の役者としてのスタートラインとなった現場でご一緒した李相日監督は、どんどん突き進んでいく感じで緊張感がありました。同世代の監督なら、いろいろなアイディアを出し合ってともに話し合いながら作っていったこともあります。最近よくご一緒する深川栄洋監督は、僕が思ってもみないような演技プランを提案してくれるかたなので、すごく刺激的で楽しいんです。これまで出会った“すごい人たち”のことを僕が演じる映画監督にも生かせたらいいなと思います」

作品ごとに新たな魅力を発揮している眞島さんは、どんなふうに役作りをしてきたのだろうか?

「どう演じるかは、演出家がいてこそなので、自分でどうこう決めることではないと思っています。その時の役と演出家によりますね。30歳のときに演じた『海峡』というドラマは僕にとって一つの転機になった作品だと思います。舞台でいえば、『月の獣』。4人の演者で大変なテーマに向き合ったことは大きな経験でした。そういう役はいっぱいあります」

演出家に委ねることでその時に必要なものが引き出されてきた。そんな彼の素顔を覗かせてくれる写真集がある。

「僕は地元愛が強いほうなので、出身地である山形県の米沢のために何か貢献できればいいなと思っていました。その活動の一つとして、故郷を紹介する写真集を作ったんです。昔からあって僕も知っているお店を提案したり、新しくできたお店を教えていただいたりして、撮影をしました。無条件に好きな自分が育った町を言葉にするのは難しいので、いろんな人に写真集を通して米沢の景色やおいしいものを知ってもらいたいです」

眞島秀和/ましま・ひでかず

1976年、山形県生まれ。1999年に李相日監督の映画『青〜chong〜』で俳優デビュー。その後、ドラマ『海峡』(2007年)、『おっさんずラブ』(2018年)、『サウナーマン〜汗か涙かわからない〜』(2019年)、『坂の途中の家』(2019年)、『麒麟がくる』(2020年)、映画『愚行録』(2017年)、『破戒』(2022年)、『ある男』(2022年)など数々の話題作に出演。故郷の米沢を巡る、『眞島秀和PHOTO BOOK Home』を刊行。



M&Oplaysプロデュース『クランク・イン!』


『クランク・イン!』

劇作家で演出家の岩松 了の最新作。2020年に上演し、話題となった『そして春になった』をベースにし、映画製作の現場を舞台に繰り広げる悲喜劇である。新人女優が亡くなり、暗礁に乗り上げていた映画の製作が関係者全員の思いでクランク・インを迎える。撮影のために世間から隔離された場所で主演女優、マネージャー、ベテラン女優、若手女優がそれぞれの思惑と監督への愛憎で、次第に監督を追い詰めていくのだが、その結末は......。出演は眞島秀和、吉高由里子、伊勢志摩、富山えり子、石橋穂乃香、秋山菜津子。

本多劇場
〜2022年10月30日
8000円(全席指定)
M&Oplays:03(6427)9486(平日11時〜15時)
URL:http://mo-plays.com/crank-in/
※静岡、大阪、名古屋公演あり
表示価格はすべて税込みです。
撮影/永田忠彦 構成・文/山下シオン ヘア&メイク/渕 直志〈kief〉 スタイリング/momo

『家庭画報』2022年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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