• TOP
  • 美容
  • 年齢とともに上がる「糖尿病」のリスク。やせ型女性も注意が必要な理由とは?

美容

年齢とともに上がる「糖尿病」のリスク。やせ型女性も注意が必要な理由とは?

2022.09.15

  • facebook
  • line
  • twitter

やせていても、加齢に伴い発症リスクが高まる


厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2019年)では、「20歳以上で糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性19.7パーセント、女性10.8パーセントと高率で、この数値は年齢が上がるにつれて高くなります。

「2型糖尿病の発症には年齢でみると2つのピークがあります。1つは壮年期の、主に肥満が引き金となるものです。もう1つは中年から老年期で、この時期にはやせ型の人でも発症しやすくなります」と植木先生。

加齢とともにインスリンの分泌が低下する一方、肝臓に次いで糖を多く取り込む組織である筋肉の量が減り、血糖がだぶつきやすくなるため、加齢は糖尿病のリスクとなります。


「なかでも、やせ型の女性は筋肉量が少なく、インスリンの効きが悪いことが明らかになっています。肥満の改善は大切ですが、中年期以降に過度なダイエットなどで筋肉量を減らしてしまうと糖尿病のリスクが上がります」。

糖尿病の特徴


●血液中の糖が多い状態が続き、全身に影響を与える
●インスリンの作用低下(インスリンの分泌不足、インスリンによる臓器での糖の取り込みの低下)が原因
●主に2つのタイプがある(インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島の炎症による1型糖尿病と、遺伝的素因や肥満などによってインスリンの分泌や効きが悪くなる2型糖尿病)
●初期には症状はほとんどない
●進行するとのどの渇き、頻尿、手足のしびれなどが出て、放置すると昏睡状態に陥ることがある
●脳梗塞、心筋梗塞、腎症、網膜症、神経障害など全身に合併症を起こす

専門医に聞く 今、気をつけたい病気

1「甲状腺機能低下症」
1−1 だるい、寒い、眠い…「甲状腺機能低下症」でもたらされる症状とは?
1−2 圧倒的に女性に多い「甲状腺機能低下症」。発症してしまったらどう付き合う?

2「非結核性抗酸菌症(肺NTM症)」
2−1 中高年女性は特に注意!自分では気づきにくい「非結核性抗酸菌症(肺NTM症)」とは?
2−2 40~60代女性に多い、身近な菌が引き起こす肺の病(肺NTM症)。感染経路や治療法は?

3「下肢静脈瘤」
3−1 足の瘤に夕方の脚のだるさ、痛みなどが重なれば要注意「下肢静脈瘤」とは?
3−2 「下肢静脈瘤」が潰瘍や色素沈着の原因にも。具体的な原因・対処法を解説!

4「関節リウマチ」
4−1 女性の発症率は男性の3倍。「関節リウマチ」とは? こんな症状があれば早期に受診を
4−2 内臓や血管の合併症も引き起こす「関節リウマチ」。その治療法は?

5「帯状疱疹」
5−1 50代からは特に注意!「帯状疱疹」とはどんな病気? 多くの人に発症リスクがある理由
5−2 痛みやまひが残るケースも。「帯状疱疹」を重症化させないために知っておきたいこと

6「頭痛」
6−1 つらい慢性的な「頭痛」。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、それぞれの症状は?
6−2 鎮痛薬の連用が招く薬剤性頭痛にも注意を。知っておきたい頭痛の最新の治療法

7「慢性腎臓病」
7−1 「慢性腎臓病(CKD)」とはどんな病気? 初期には自覚症状がなく、気づかないうちに悪化も
7−2 ゆっくり進行していく慢性腎臓病(CKD)の診断基準は? 放置しないことが何より大切

8「緑内障」
8−1 日本の失明原因の第1位「緑内障」。発症のリスクや病気の特徴、早期発見のポイントは?
8−2 40代以上の5%、75歳以上の10%が緑内障。知っておきたい病気のタイプと治療法

9「糖尿病」
9−1 年齢とともに上がる「糖尿病」のリスク。やせ型女性も注意が必要な理由とは?
9−2 血糖値が高い状態が続かないようコントロールする(9/16公開予定)
取材・文/小島あゆみ

『家庭画報』2022年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 04 / 30

他の星座を見る

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 04 / 30

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事