『さらば、ベイルート
ジョスリーンは何と闘ったのか』
装幀/佐々木 暁四方田犬彦 著/河出書房新社国内外の大学で映画史と日本文化論の教鞭をとった著者が、大学退職後、パリ長期滞在中に出会ったのは、レバノンの名家に生まれ、パリで人生の幕を閉じたドキュメンタリー映画作家ジョスリーン・サアブだった。
彼女の口から語られる、戦禍に生きる人々を撮り続けた自身の人生。さらに骨髄がんと闘いながら、著者の協力を得て元日本赤軍最高幹部の重信房子と、レバノンに生まれ育ったその娘メイの肖像をテーマとした遺作『私の名前は重信メイ』の制作に打ち込む様子が綴られる。
「#今月の本」の記事をもっと見る>> 『家庭画報』2022年9月号掲載。
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