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美しい紫色の実がなる「ムラサキシキブ」は欧米でも称賛の的。栽培のポイントは?

2022.10.02

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ムラサキシキブ


ムラサキシキブ

鮮やかな紫色の小さな実がたくさんつくムラサキシキブ。この美しい色は欧米でも称賛の的です。葉は1つの節に2枚ずつ向かい合ってつきます。これを対生といいます。

■属科・タイプ:シソ科の落葉低木

■実の観賞期:9月〜10月

美しい紫色の実がなる花木は欧米でも人気です


欧米でジャパニーズ・ビューティー・ベリー(Japanese beauty berry)と呼ばれる花木をご存じでしょうか。学名はカリカルパ・ヤポニカ。カリカルパはギリシア語で「美しい果実」という意味です。

欧米でも美しいと称賛されているのは、この時期、住宅街の散歩でも見かける機会の多いムラサキシキブのことです。WEBサイトで「とてもエレガントな紫色で、華奢な樹姿も美しい」などと海外の方に褒められているのを見て、あらためて考えてみると、あれほど美しい紫色の実をたわわにつける花木はなかなか見当たらず、欧米で人気が高いのにも納得です。

学名にヤポニカとついていることからわかるように、ムラサキシキブは日本及び中国、台湾、朝鮮半島に自生します。流通しているのは近縁種のコムラサキで、ムラサキシキブに比べると樹高が低めで、実が多数集まってつくのが特徴です。また、ムラサキシキブより枝が細く、弓状に長く枝垂れる樹姿により風情が感じられます。

コムラサキには白い実がなる種類もあり、シロシキブと呼ばれます。ムラサキシキブといえば、紫しかないと思っていたので、初めてシロシキブを見たときはとても新鮮な印象でした。

どちらも花は6月に咲きます。ちょうどいろいろな花木や宿根草が咲き誇る時期なので、小さな花を見落としがちですが、散歩道でムラサキシキブの実を見つけたら、来年の6月にどんな花が咲いているか確かめてみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりがよく、やや湿り気のある場所を好みます。明るい日陰でも育ちますが、日当たりのよいほうが花付きがよくなります。日照が不足したり、風通しが悪いと、梅雨にうどんこ病が発生しやすいので、風通しのよい場所に植え、株の内側の古い枝などは取り除いておきます。夏季に雨が降らない日が続いた場合には、庭植えでも水やりをしたほうがよいでしょう。剪定は、冬季に伸びすぎた枝を切り、枯れ枝を取り除く程度でかまいません。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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