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草丈2m近くまで伸びる! 大型なのに管理も簡単なユーパトリウムが今、トレンドです

2022.08.28

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ユーパトリウム‘アトロプルプレウム’


ユーパトリウム

ピンクの糸状のものは花弁ではなく、2裂した花柱。この繊細な花姿はフジバカマとよく似ています。花色のピンクも落ち着いた雰囲気で素敵。

■属科・タイプ:キク科の宿根草

■花期:7月〜9月
■草丈:1.8〜2.2m

大型種のセイヨウフジバカマも大人気


昨日、フジバカマの仲間としてユーパトリウムをご紹介しましたが、もう一つタイプが異なるユーパトリウムをご紹介します。今、プロのガーデナーさんたちに大人気のユーパトリウム‘アトロプルプレウム’です。

花は少し濃いピンクですが、雰囲気はたしかにフジバカマと似ています。しかし、草丈が2mほどまで伸びる大型種なんです。縦には伸びるけれど、横にはそれほど広がらないので、狭いスペースでも高さのアクセントをつけることかできる、庭をデザインするうえでとても使いやすい宿根草なのだそうです。

訪ねる庭、訪ねる庭でこの大型種のユーパトリウムを目にしているうちに、存在感のある草姿が素敵な景色を生み出していることがわかりました。

これだけ大きくなる宿根草だと、管理も大変ではないかと思うのですが、それが予想外に手軽にできるそうです。花後はそのままふさふさした花がらがつくる造形美を楽しみ、冬に根元から15cmくらいのところですべて刈り取る、と。そんなに刈り取って翌年は大丈夫なのかと心配になりますが、この‘アトロプルプレウム’は生育が非常に旺盛で、そのスピードも抜群に速いそうです。

ちなみに根元から刈り取ったあとの初夏にもう一度訪ねてみたら、すでに草丈が立派に育っていて、「本当にそうなんだ!」と驚きました。

最近の庭づくりでは、管理の手間をできるだけ省く、いわゆるローメンテナンスも大切なポイントになっていますが、この‘アトロプルプレウム’も、ローメンテナンスな植物リストに必ず加わると思います。私のご近所ではそんな花だとわかっていらっしゃるのか以前から‘アトロプルプレウム’を植えているお宅があり、トレンドに敏感でいらっしゃると、いつも感心しながら眺めさせてもらっています。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐寒性・耐暑性に優れ、丈夫な性質の宿根草です。日なた、または明るい日陰で、水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に元肥を土壌に混ぜ込んでおけば、追肥の必要はありません。冬の間に高く伸びた部分を刈り込みます(MEMOでご紹介)。春先になってもなかなか新芽が出てきませんが、ユーパトリウムは新芽が出てくるのが遅いので心配はいりません。

ユーパトリウム
これで草丈は1.8mくらい。ちょうど顔の高さで花が咲いています。それだけ高くなっても草姿が軽やかな雰囲気なのも魅力的。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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