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がんになった医療者の治療選択と向き合い方。看護師 射場典子さん 第3回(後編)

2018.02.09

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活動仲間からのメッセージ
「患者の心の声を引き出すためには、待つことが大事」


佐久間りか(さくま・りか)さん
ディペックス・ジャパン 理事・事務局長

1982年東京大学文学部卒業。

91年ニューヨーク大学大学院修士号取得。
2008年プリンストン大学大学院修士号取得。
出版社勤務、大学非常勤講師、審議会臨時委員などを経て、07年4月より認定NPO法人健康と病いの語り ディペックス・ジャパンの事務局長を務める。

がん患者の体験を持つ射場さんが活動に参加してくれたときは心強いと感じましたが、それ以上に頼もしいと思ったのはインタビューの質の高さでした。

ディペックスではご本人の言葉で語ってもらうことを何よりも大事にするため、私たちインタビュアーには豊かな語りを引き出すことが求められます。それはときに「待つ」ことを強いられるのですが、射場さんは患者さんの心の声が自然に出てくるのを相手にプレッシャーを与えることなく待つことができる人です。

看護師のときも射場さんは、患者さんが自分の病気と主体的に向き合えるようその気持ちに寄り添いながら支援していたのだなと感じました。このように心の声を大事に作成した患者さんの語りを、ぜひ多くのかたにご活用いただけるとうれしいです。
「家庭画報」2018年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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