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夏の定番花・ジニアの中でも、もっとも庭で利用される「ジニア・リネアリス」とは?

2022.08.20

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ジニア・リネアリス


ジニア・リネアリス
細長い葉が茂るのが特徴のジニア・リネアリス。これは草丈が20〜30cmとコンパクトな株にまとまる‘プチランド’というシリーズの白花。すっきりした花姿が涼しげな印象です。

■属科・タイプ:キク科の一年草
■花期:6月〜11月上旬

■草丈:25〜40cm

夏の花壇に欠かせないホソバヒャクニチソウ


夏の花といえば、この花なくしては語れません。もうとっくに花壇を賑わしていましたが、11月上旬まで、いつが盛りかわからないほど長い間咲くので、ご紹介が遅くなってしまいました。ジニアにはさまざまな種類があり、それぞれに多くの魅力的な園芸品種があります。そこで3回に分けて詳しくご紹介します。まずはホソバヒャクニチソウとも呼ばれるジニア・リネアリスからスタート!

ジニアの中でももっとも庭で利用されているのがリネアリスです。自宅から住宅街を抜けて駅までの10分足らず、どのコースを歩いてもこの花を見ないことがありません。暑さに強く、管理の手間がそれほどかからずに長い期間次々と花が咲き続けてくれる優秀な性質の花を皆様よくご存じのようで…。

和名のとおり細く長い葉を茂らせ、花径2〜3cmのすっきりした一重の花をたくさん咲かせるのが本来のリネアリスですが、最近ではリネアリスとヒャクニチソウの和名で知られるエレガンスの種間雑種に魅力的な品種が多く登場しています。日本の種苗会社が育種した‘プロフュージョン’もその代表的な品種。かなり以前のことになりますが、‘プロフュージョン’が誕生した際に育苗に関わった方にお話を伺い、「これはすごいジニアが誕生したなー」と驚いた記憶があります。以降、花色、花形などバリエーションがどんどん増え、今では夏の庭に欠かせない人気の花になっています。性質が優秀で扱いやすいことはもちろん、‘プロフュージョン’の花色は発色がよく、見ていて気持ちがよいほどくすみがなく鮮やか。花散歩でも‘プロフュージョン’が咲いているのをよく見かけますが、誕生のときから見続けているこの花の、進化し続ける姿を見られるのはうれしい限りです。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

暑さにも乾燥にも強い丈夫な性質で育てやすい一年草です。日当たり、風通しのよい場所に植えます。リネアリスは咲いた花の上に側枝が伸びて花を咲かせるので、終わった花がらを摘む必要がなく、その点でも手間がかかりません。こんもりした株姿になりますが、もし育ちすぎて乱れてきたら、草丈の半分程度で切り戻すと再び整った形に戻ります。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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