今回は初日と千秋楽公演に足を運びましたが、両日ともに晴天と会場の盛り上がりが相まって暑いほどの熱気。会場中で羽生選手のバナー(応援幕)が振られていたほか、久しぶりに海外スケーターたちも登場するとあって、スイスやカナダの国旗も数多く見受けられました。このアイスショーでは、いつも豪華なアーティストたちとのコラボレーションが話題になりますが、今回ステージを彩ったのはスガシカオさん、広瀬香美さん、遥海さんといった方々。
「ファンタジー・オン・アイス2022」幕張公演オープニングではゲストアーティスト、スガシカオさんの『午後のパレード』に合わせて、羽生結弦選手はじめ出演スケーター全員がノリノリでダンス！後半のラストを飾った羽生選手が選んだ曲は「KAT-TUN」のデビューシングル『Real Face』。作詞したスガシカオさんの艶のある歌声に合わせ、激しく熱いダンスパフォーマンスを見せてくれました。
今後の動向が注目を集める中でのこの選曲、フードで顔を隠して滑り出す演出。その心に、思わず想いを馳せてしまいます。
振り付けの一部という枠を超え、本気のダンスを見せる羽生選手のエナジーに呼応して、会場の盛り上がりは例年以上に。右足首の怪我の影響か、オープニング、後半のラストでの『Real Face』、フィナーレと場面を絞っての登場となりましたが、オープニングとフィナーレでは美しい4回転トウループを披露。観客の皆さんに対して、今できる最大限のパフォーマンスを届けようとする心意気が伝わってきました。
