幼少期から自分にとって自然な方法で弾いているそう。左右の感覚差なく、両手が一体となって音楽を奏でている。自作曲では和音の一部が旋律になることも多く、譜面は意外と難しいとか。様々な演奏者やスタイルで魅せるピアノの幅広い表現力
「言葉よりも、音楽で表現したい。様々なピアノの魅力を感じてくれたら嬉しいです」── 辻井さん
最終日のガラコンサートでは、ゲストたちの個性溢れる演奏に続き、辻井さん＆東京佼成ウインドオーケストラによる気迫に満ちたガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」がラストを飾りました。
この曲は辻井さんが中学生の頃に初めて弾き、「大好きな漫画『のだめカンタービレ』でも使われていて、思い出深い曲」といいます。
「皆さまと一緒に盛り上がって終えることができてよかったです。ピアノはソロ、デュオ、アンサンブル、協奏曲と表現の幅が広く、様々なスタイルで魅力を感じていただけたと思います」。
今回の出演者はジャンルを超えて活躍するコンポーザー・ピアニストが多く、ここからまた新しい何かが生まれていくような自由闊達な雰囲気に満ち溢れていました。
4つの会場を舞台に4日にわたって行われた音楽祭
富士山を借景にしたステラシアターや、ステンドグラスが美しい円形ホールなど会場も印象的。
【1日目】河口湖ステラシアター ©Yuji Hori
【2日目】河口湖円形ホール
【3日目】河口湖ステラシアター クラシックとジャズを掛け合わせた絶妙なアレンジを披露した小曽根 真さん。 ©Tomoko Hidaki
【4日目】河口湖ステラシアター 「パリは燃えているか」など聴衆の心を静かに搔き立てる加古 隆さん。 ©Tomoko Hidaki
【3日目】河口湖総合公園 ジョン・ウィリアムズの映画音楽を妙味あるハーモニーで編曲したアン・セット・シス（山中惇史さん、高橋優介さん）。【Special Information】家庭画報誌面の感動をそのまま体験できる「家庭画報の旅」では、辻井伸行さんのプレミアムリサイタル鑑賞会@河口湖ツアーを催行いたします！ 詳細は
6月1日発売の家庭画報7月号、またはプレミアム旅行社までお問い合わせ下さい。（問）プレミアム旅行社 TEL：03‐3262‐6480（受付時間：平日10時30分～16時30分）
ピアニスト・イン・レジデンス：辻井伸行
第2回富士山河口湖ピアノフェスティバル2022開催
●9/22（木） 18時開演 河口湖円形ホール 辻井伸行 プレミアム・リサイタル〈100名限定〉 家庭画報特別ツアーを実施予定。※ツアーの詳細は
6月1日発売の家庭画報7月号、またはプレミアム旅行社までお問い合わせ下さい。 ●9/23（金・祝） 14時開演 河口湖ステラシアター 辻井伸行 ソロコンサート ●9/23（金・祝） 18時開演 河口湖円形ホール 川久保賜紀・遠藤真理・三浦友理枝トリオ プレミアム・リサイタル〈100名限定〉 ●9/24（土） 12時開演 河口湖総合公園 無料公演※事前申込制 辻井伸行 ピクニック・コンサート ●9/24（土） 15時開演 河口湖ステラシアター 辻井伸行×山下洋輔×加古隆×川久保賜紀・遠藤真理・三浦友理枝トリオ PIANO＋ ●9/25（日） 14時開演 河口湖ステラシアター 辻井伸行×山下洋輔×加古隆 PIANO&WINDS ※公演の内容は変更される場合があります。 【チケット予約お問い合わせ】 サンライズプロモーション東京：0570（00）3337（12時～15時 土曜・日曜・祝日休業） 【総合お問い合わせ】 富士山河口湖ピアノフェスティバル事務局：0555（72）5588（10時～16時 火曜・祝翌日休業）
撮影／鍋島徳恭 取材・文／菅野恵理子
『家庭画報』2022年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
