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緻密な筆致と大胆な空想。スティーヴン・ミルハウザーの最新短編集『夜の声』

2022.04.07

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〔今月の本/眠れない夜に〕

『夜の声』


『夜の声』

装画・デザイン/横山 雄(BOOTLEG)

スティーヴン・ミルハウザー 著、柴田元幸 訳/白水社


“緻密な細部と大胆な空想が絡み合った作風、ここではないどこかを希求しつづけるアメリカ的焦燥への共感と皮肉両方を含んだ視線”(訳者あとがき)をもち、1990年のデビュー以来、日本でも息の長い人気を保つ著者の最新短編集。

2015年アメリカで刊行された『Voices in the Night』に収められた16篇のうちの8篇で、残りは先に刊行された『ホーム・ラン』で読むことができる。

アニメ化されたグリム童話を再構築した『ラプンツェル』の1行目を読み始めた瞬間から、一気に“ミルハウザー的世界”へと没入できる。

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『家庭画報』2022年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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