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女性の薄毛の2大原因とは? 年齢とともに起こりがちな悩みを専門医が解説

2022.02.16

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今、気になる毛髪の話 年齢とともに起こりがちな薄毛の悩みは、自然に改善されるものではありません。有効な薬剤も登場している今、専門の医療機関を訪ねて治療を始めることが大切です。そのために知っておきたいことを、女性の薄毛治療を専門とするクレアージュ エイジングケアクリニック総院長の浜中聡子先生にうかがいました。
クレアージュ エイジングケアクリニック総院長
浜中聡子先生

浜中聡子先生

北里大学医学部卒業。女性薄毛治療歴14年。国際アンチエイジング医学会専門医、米国抗加齢医学会専門医、米国先端医療学会専門医などの資格を取得。女性の頭髪に関する悩みや更年期・女性ホルモンにまつわる悩みを専門分野とし、精神と身体の両面からケアすることを得意としながら“ウェルエイジング”を提唱し臨床現場に立つ。

血流低下と女性ホルモンの減少が、薄毛の2大原因



女性の薄毛の2大原因は、血流の低下と女性ホルモンの減少です。

血管の働きは血液をスムーズに流し、全身に酸素と栄養を巡らせることですが、加齢とともに血管が老化すると血流が悪くなり、髪の成長に必要な栄養素が毛根まで運ばれなくなります。そのため、髪が成長できず、伸びる途中で抜けてしまうことになります。この血流の低下は、加齢だけでなく、ストレスや過度な飲酒、ダイエットによる栄養不足、睡眠不足などさまざまな原因で起こるので注意が必要です。また、美しい髪にはエストロゲンという女性ホルモンが大きくかかわっていますが、女性ホルモンの分泌は20代後半をピークに40代からは急降下していきます。40代以降の女性に薄毛を気にするかたが多いのはそのためです。

このほか、女性の脱毛では甲状腺疾患、炎症性腸疾患、リウマチ・膠原病、貧血などの慢性疾患も原因として挙げられますが、ここ最近、顕著なのが、新型コロナウイルス感染症の後遺症としての“コロナ脱毛”です。

罹患後、陰性に転じて2~3か月後に一気に症状が出るのが特徴で、産後脱毛のように急激に髪が抜けてしまいます。

新型コロナと抜け毛の因果関係には不明点もありますが、日々の診療を通して、全身状態を上げて罹患前の体調に戻すことで髪は再び生えてくることがわかっています。

状態に合わせた処方薬で発毛作用を促進


一口に脱毛症といっても、女性ホルモンの低下が要因で全体的に毛量が少なくなる「びまん性」や男性ホルモンが引き金となる「FAGA」など、その症状はさまざまです。

そのため、薄毛の専門医療機関では頭皮や毛髪の悩み、 生活や生活習慣などのカウンセリングを行ったうえで、一人一人の状態に合わせた治療が行われます。



更年期の女性に多い薄毛のタイプ


薄毛のタイプ

●びまん性脱毛症
加齢による女性ホルモンの減少が大きな原因。全体的なボリュームダウンや毛髪の太さの変化によって髪の密度が減少し、つむじ付近から薄くなる。ストレスや間違ったヘアケアも発症の要因となる。

●FAGA(女性男性型脱毛症)
FAGAとは「女性が罹患する男性型脱毛症」という意味で、ホルモンバランスの乱れが原因と考えられる。頭 や生え際から薄くなり始めるのが特徴で、放置していると症状が悪化していく進行性の疾患。





〈後編へ続く〉
撮影/本誌・大見謝星斗 ヘア&メイク/遠藤芹菜 取材・文/冨部志保子

『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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