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「グラフ」の真骨頂。世界最大級のダイヤモンドティアラが放つ圧巻の輝き

2022.02.18

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ジュエリー見聞録

グラフのティアラ

原石の出自が物語る壮麗な輝きに心奪われて
センターのハートシェイプダイヤモンドの大きさもさることながら、圧巻なのはその透明感のある輝きの強さ。ボツワナで発掘された世紀のダイヤモンド原石「ザ レセディ ラ ロナ」のかつて一部であった373ctの原石からカットされた石なのです。歴史に名を残す特別なティアラとして、圧倒的な存在感で私たちを魅了します。ティアラ「ザ インフィニティ」(WG×ダイヤモンド・センター157.8ct)/グラフ ●お問い合わせ/グラフダイヤモンズジャパン クライアントサービス TEL:0120-667-687 ※価格はお問い合わせください。

希少価値の高さと美しさはさすがの一言


解説/山口 遼(宝石史研究家)


息を呑むような美しい宝石、陶然となるデザインと作り、驚くような価格。こうした条件のどれか1つを備えたジュエリーは、これまで何度も紹介してきました。しかし、この3つの条件をすべて備えたジュエリーを紹介するのは、おそらくこれが初めてでしょう。

グラフ銀座本店のグランドオープンに際して、世界初公開となった「ザ インフィニティ」というティアラ。正面に輝くのは157カラットの巨大なダイヤモンドです。カットが難しいとされるハートシェイプが、この大きさで、Dカラー、VVS1というのだから驚きます。

グラフのティアラ

デザインは波のような螺旋の繰り返しで、その波の間にこれまたハートシェイプのダイヤモンドを18個も吊り下げるという、啞然となる作りです。複雑に見えますが、全体の印象は端正の一語に尽きます。

ティアラというジュエリーは、誰もが使えるものではありません。王侯貴族の女性のみが、それも正式の場においてのみ着用するもので、王侯貴族のいないアメリカには存在しません。

階級社会であった戦前の日本では、皇族を始めとして、公侯伯子男と呼ばれた華族の人々がこれを使いました。今日でも、お正月に皇室の方々が集まる折に見ることができます。

グラフの見事さは、普通のジュエリーに使うにはかなり大きいダイヤモンドをティアラの正面に据え、バランスを崩すことなく圧倒的な美しさを保っていることです。さすがというほかはありません。
撮影/栗本 光

『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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