目の前に現れた理想の男性はアンドロイド⁉ 映画『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』

『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』

© 2021,LETTERBOX FILMPRODUKTION,SÜDWESTRUNDFUNK　配給：アルバトロス・フィルム

アンドロイドが“孤独”を生きる人間の心を満たすことができるのだろうか。


『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』の主人公は研究資金を必要として、とある企業の極秘実験に参加する楔形文字研究学者・アルマ。

その実験材料として登場するのがドイツ女性の恋愛データを学習し、アルマの性格に合わせ、プログラミングされた高性能AIアンドロイドのトムである。

『美女と野獣』や『ダウントン・アビー』で人気を博したダン・スティーヴンスは、抜群のルックスとケンブリッジ大学卒のインテリでドイツ語とフランス語も堪能というトム役に最適な俳優。

過去の苦しみを胸に抱きつつ、仕事に打ち込むアルマをマレン・エッゲルトが演じ、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した。

“アルマを幸せにする”というトムに課されたミッションが多くの女性を癒やしてくれる。

『弟とアンドロイドと僕』

© 2020「弟とアンドロイドと僕」FILM PARTNERS

“人間を描く名手”と評される阪本順治監督が脚本も手がけた『弟とアンドロイドと僕』はゴシックホラー風味のある作品。

自分にそっくりなアンドロイド開発に没頭する孤独なロボット工学者・桐生 薫役を豊川悦司が演じている。

「自分を感じられない恐怖」のために人造人間を作ろうとする主人公が抱く心の闇の幻影が映し出されている。