成田山で元朝大護摩を受け、すぐに自宅へ
一門で迎える成田屋の正月
おせちは新橋の京料理店「京味」にお願いしている。大晦日の午後 に「京味」の主人、西 健一郎さんが自ら届けてくれる。大晦日、家族で成田山新勝寺に参詣する。本 堂にて護摩焚き（元 がんちょう 朝大護摩）を受けた後、 貫首（かんす）さまから屠蘇をいただき、すぐに自宅に 戻る。それから少し休むが、希実子夫人は、 早朝に起き出し、正月準備に追われることに なる。
午前10時、一門の人々が稽古場へと 集まってくる。新年の挨拶をし、三升紋（みますもん）のついた屠蘇器で屠蘇を酌み交わし、おせちをいただく。成田屋にふさわしい、めでたい正月風景である。
三升紋をあしらった器
市川家の家紋である、大中小３つの升を重ねた三升紋。屠蘇器や椀など、客をもてなす器を引き立てている。
お雑煮は50人分用意
鶏肉、うぐいす菜、にんじん、大根が入った関東風の雑煮。たたきごぼう、ごまめ、黒豆などと一緒に「京味」に頼んでいる。数の子は希実子夫人のお手製。
