「セーラー服と機関銃」から40年、素顔の薬師丸ひろ子さんを特別インタビュー！

2021年11月21日にWOWOWで放送された東京・品川教会での無観客コンサート。発声法体得など努力の賜物で、その声にはさらに磨きがかかっています。　撮影／田中聖太郎

心が疲れたら空を見上げて

――皆さんへメッセージをお願いします。

薬師丸　つい最近ふと空を見上げてみたら、いつの間にか冬の空になっていて。びっくりするぐらい星が広がっていました。先日、2021年11月21日の歌手デビュー記念日にWOWOWで放映された番組の一環として、品川教会で無観客コンサートを行ったんですね。そして最後に、大好きな「冬の星座」という曲を歌ったんです。


いろいろなことがあってつい下を向いてしまったり、目の前のことだけを見つめてしまいがちなとき、少しだけ空を見てみませんか。冬の星座を見つけてもいい。何かが、誰かが見守ってくれていることを感じるかもしれない。自分の曲ではないのですが、そんな気持ちを込めて歌いました。

「すべての曲が財産であり宝物。大切に歌い続けて一緒に年を重ねていけたらと思います」── 薬師丸さん

――アルバム発売後の歌手活動についてお聞かせください。

薬師丸　2021年12月は音楽番組にたくさん出演させていただきます！　若いコンサートメンバーの中にはリアルで聴いていないかたもたくさんいるのですが、演奏すると皆さん「かっこいい曲ですね」といってくださる。ユーミンさん、来生たかおさん、大瀧詠一さん、南 佳孝さんといったかたがたの曲は錆びない、古びない。今聴いても新しい歌のようですよね。

そして、多くの曲の言葉を松本 隆さん（作詞家）にいただいたのも大きいのだと思います。だからこそ、長い間歌い続けていけるのだと。10代じゃないと歌えない、今歌うと照れくさいような曲が多いと、歌う機会もなかなか持ちにくいかもしれませんから。私にとってはすべての曲が財産であり、宝物。これからも大切に歌い続けて、一緒に年を重ねていけたらいいなと思っています。