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マインドフルネスで、今こそ必要な「見えないものを慈しむ心」を育てる

2021.12.14

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精神科医の禅僧が贈る「幸せ力を高めるマインドフルネス」最終回(前編) 「幸せ力を高める」をテーマに、個人的な苦しみや課題への対応法から始まった本連載。自分に優しくすることが人に優しくなることだと教わり、迎えた最終回、話は世界平和へ。さて、川野泰周さんが考える「マインドフルネスによって誰もが得られる最高の幸せ」とはいったい何でしょうか ――? 前回の記事はこちら>>

マインドフルネスは“世界を救う”
見えないものを慈しむ心が無限に広げる平和と幸せ


こんなあなたへ
●思いやりの感情が、最近麻痺しているように感じる。
●自分に余裕があれば 世の中に関心が向くのに――。
●世界平和のためにできることから始めたい。


〔お話ししてくれたのはこの方〕
川野泰周(かわの・たいしゅう)さん

川野泰周さん

臨済宗建長寺派林香寺住職、精神科・心療内科医、RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長

誰もが持っている“思いやり”。マインドフルネスでオープンに


地球

写真/アフロ

各地で大きな災害や事件が多発し、海外の紛争や飢餓のニュースがひっきりなしに流れてきます。そんな中、多くの人が自分に直接被害のない出来事であっても、直面している人の苦しみや悲しみを思いやり、心を痛めています。また、コロナ禍を自分だけでなく全人類共通の試練ととらえ、「みんなで乗り越えよう」と前を向いている人もおられます。

このように、遠くの出来事や目に見えないものに思いを寄せ、自分は個であると同時に全世界の構成要素の一つだと考えることは、仏教の「縁起の法」にも通じる尊い心だと思います。

中には「私にはそんな心の余裕がない」という人もいるでしょう。しかし他者を思いやる心は、物理的に助けを施せる状態にあるかどうかにかかわらず誰もが心根に持っているものです。それを十分に発揮できないのは、情報過多やマルチタスクなどによるストレスフルな日常の中で疲弊し、心に蓋をされている状態だからだと考えられます。

この蓋を外し、思いやりの心をオープンにできるのがマインドフルネス(今ここにおける体験や感覚に注意を向け、「よい・悪い」の価値判断を挟まず、あるがままに受容する心の状態)です。瞑想習慣によって気づき(アウェアネス)が高まれば、思いをより広く遠くに向けることができます。

受容する力(アクセプタンス)が育てば、自分と異質なものを否定し排除しようとする行いや、他者を貶(おとし)め自分だけが偉いのだと考える選民意識を振りかざすこともなくなります。ひいては世界中に広がってしまった格差や分断の問題の解決にも近づくのではないでしょうか。

まさに、マインドフルネスは“世界を救う”――。決して大げさではなく、私はこう信じているのです。
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