エンターテインメント

唐 十郎ワールドに挑む田口トモロヲさん。その人生にスイッチを入れたものとは?

2018.01.09

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出演映画『伊藤くん A to E』が1月12日より、『孤狼の血』が5月12日より公開予定。

――何かを表現したいという気持ちは、小さい頃からご自身の中にあったのでしょうか?


「絵を描くのは好きでした。ただ、美術とか音楽とか演劇とか、そういう表現をやって生きていくなんてことは、どこか遠い世界のこと、一部の選ばれた人達がやるものだと思っていましたね。それがアングラや、その後に出合ったパンクを知ったことで、落ちこぼれが表現してもいいんだという勇気、パスポートを渡された気がした。当時のアメリカン・ニュー・シネマで、ダスティン・ホフマンみたいな等身大のリアルな俳優が出てきたことも、背中を押してくれたと思います」

――音楽活動の一方で、塚本晋也監督の映画『鉄男』(1989年)で俳優として注目を集め、その後、『プロジェクトX~挑戦者たち~』(2000~2005年、NHK)のナレーションや、映画監督としても活躍されています。



「ラッキーな出会いがあったから、続けてこられたんだと思います。『鉄男』にしても、『プロジェクトX』のナレーションにしても、そこまで注目されるなんて思ってなかったですから。いくつかの出会いには、とても恵まれたなと。僕の場合は何事も、実際にやっていく中で、自分なりのシステム、スタイルを見つけていくほうで、ナレーションを始めたときも、映画監督のときも、まさにそんな感じでした」

――今後の展望を聞かせてください。


「できること、やりたいことは、やっておきたいなとは思っています。もう還暦なので(笑)。映画監督としてやりたいテーマがいくつかあるので、それは確実にやっておきたいですね。たとえば、自分が経験した80年代のインディーズのミュージックシーンの話とか。でもまあ、その前に、この『秘密の花園』ですね。本多劇場のこけら落しで“事件”になったこの作品を今回チョイスしたからには、主催者にもそれなりの決心と覚悟があるということでしょうから(笑)。最終的にどんな事件を起こせるのかなと、楽しみにしています」



※サイン入りチェキのプレゼント応募は、申し込みを締め切りました。

田口トモロヲ/Tomorowo Taguchi

俳優、映画監督、ナレーター
1957年、東京都出身。1978年に「発見の会」で初舞台。バンド「ばちかぶり」などで80年代に音楽活動を展開する一方、俳優を続け、1997年の映画『うなぎ』(今村昌平監督)ほかで、第52回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。ナレーターや映画監督としても活躍する。監督作は『アイデン&ティティ』(2003年)、『色即ぜねれいしょん』(2009年、新藤兼人賞銀賞受賞)、『ピース オブ ケイク』(2015年)など。

 
AD/永瀬祐一 PHOTO/西村 淳

『秘密の花園』
1月13日~2月4日/東京芸術劇場 シアターイースト 一般6500円、65歳以上5500円、25歳以下3000円、高校生以下1000円 お問い合わせ/東京芸術劇場ボックスオフィス 電話0570-010-296
作/唐 十郎 演出/福原充則 出演/寺島しのぶ、柄本 佑、玉置玲央、川面千晶、三土幸敏、和田瑠子、福原充則、池田鉄洋、田口トモロヲ
http://www.geigeki.jp/performance/theater153/

 
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