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がんになった医療者の治療選択と向き合い方。看護師 射場典子さん 第2回(後編)

2018.01.12

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【友人からのメッセージ】


有森直子(ありもり・なおこ)さん

新潟大学医学部 保健学科看護学教授
有森直子(ありもり・なおこ)さん
1984年聖路加看護大学卒業。

96年同大学大学院修士課程修了。
2005年同大学大学院博士学位取得。
東京都立医療技術短期大学、聖路加看護大学などを経て15年より現職。
専門は母性看護・助産学、遺伝看護学、医療の意思決定支援。
看護師、保健師、助産師、認定遺伝カウンセラー。

「仕事の継続に悩んだときはやってみてから結論を」


射場さんとは聖路加看護大学大学院修士課程のときに出会い、一時期同じ大学で教育と研究に携わった仲です。ターミナルケアの研究者として将来を嘱望され、教育者としても多くの学生から慕われ、充実した毎日を送っていたのに、卵巣がんを発症したことで、大学での活動を断念するのは苦渋の選択であったと思います。

しかし今、研究者時代に積み上げてきたことは「ディペックス」という形で具現化され、体調を優先したあのときの決断は適切だったのだと思います。

治療が続く中、どの段階で仕事の進退を判断するのかはとても難しいことです。決めきれないときは、周りの理解を得ながら、仕事をやってみて決めてもいいのではないでしょうか。このように時間をかけることの大切さも射場さんは教えてくれたように思います。
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