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今の時代にこそ大切な「自慈心(じじしん)」を育てる方法。自尊心との違いは?

2021.10.07

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人からの評価で得られる「自尊心」は崩れやすい


そして3つ目がマインドフルネス(今ここにおける体験や感覚に注意を向け、「よい・悪い」の価値判断を挟まず、あるがままに受容する心の状態)です。マインドフルネスは実践により体得することができます。日々の瞑想習慣によって、自然にセルフ・コンパッションが育まれると私は考えています。

大事なのは自慈心と自尊心(セルフ・エスティーム)は違うということです。自尊心は他者との比較によって形成される自信で、人より自分のほうが優(まさ)っていると思う感覚や、世の中から得られる評価によって自分の価値が上がっていく心の状態です。自慈心は自分自身が主体的に自らを認め大切にする心で、そこに他者の視点は入りません。

自尊心も必要ですが、それだけが拠りどころの自己肯定感は崩れやすく、人に否定されたりミスを指摘されると、相手を攻撃したり逆に人とかかわらなくなるなど、安定した人間関係を結ぶことが難しくなりがちです。自慈心があれば自尊心は自然に身についていきます。

自分のために時間を贈る。それは最大の自己投資


自慈心を育む方法の一つは、心を解放する時間を作ることです。私は、時間こそが最も重要な自己投資ではないかと思っています。たとえば高原のリゾートホテルに行く、レストランでちょっと贅沢なディナーを楽しむなど、いつか過ごしてみたいと思っていた「憧れの時間」を自分のためだけに贈るのです。

「家族を置いて自分だけ楽しむのは後ろめたい」となかなか踏み出せない人も、マインドフルネスの瞑想習慣が身につくと、自然に気持ちが切り替わるようになります。瞑想とは自分の状態をあるがままに認めて受け止める練習であり、自慈心を育てることにほかならないからです。つまり、瞑想は目的ではなく手段。日常の暮らしや生き方、考え方のベースに自慈心を定着させるための実践的な方法だといえます。

「自利利他円満」という言葉があります。「自利」すなわち自分自身に優しさを向けることによって、「利他」つまり他者を大事に思う気持ちが育ち、「円満」な人生を成し遂げられる――。これこそ、私が最も大切にし、多くの人に伝えたいと思っている言葉なのです。




今月のキーワード「バルネラビリティ」

vulnerability。元来は「脆弱性(弱さや脆さ)」「傷つきやすさ」という意味の単語。近年では心理学的に「自らの弱さを認めることのできる心の在り方」を表す言葉として用いられ、健やかに人生を歩んでゆくために大切な心理的要素であると注目されている。
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