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“マスク熱中症”への対策を! かくれ脱水になっていないかチェックする12の項目

2021.07.05

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withコロナ時代の健康術 第7回(01) withコロナの新しい生活様式で生きなければならないこの時代に、50代以降から衰えやすくなる器官や機能を取り上げ、健康を保つための方法を紹介します。今回は「マスク熱中症」をテーマに谷口英喜先生にお話を伺いました。
新型コロナウイルス感染症が流行する2度目の夏。今夏も「マスク熱中症」の急増が心配されています。脱水を日常的に予防し、熱中症から身を守りましょう。

〔解説してくださるかた〕谷口英喜(たにぐち・ひでき)先生
谷口英喜先生

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長・栄養部部長。福島県立医科大学医学部卒業。日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医。専門は麻酔・集中治療、経口補水療法、臨床栄養、周術期体液・栄養管理など。脱水予防の啓発活動に注力し「教えて!『かくれ脱水』委員会」の副委員長としても活躍中。

マスク熱中症の疑い例は熱中症全体の約3割を占める


新型コロナウイルス感染症が大流行する中、初めての夏を迎えた2020年は「マスク熱中症」にかかる人が急増しました。

済生会横浜市東部病院患者支援センター長・栄養部部長で「教えて!『かくれ脱水』委員会」の副委員長を務める谷口英喜先生が実施した独自調査によると、関東地方のある都市で2020年5月~8月に発生した熱中症1149件のうち、マスク熱中症は全体の28.8パーセントを占めていました。

患者の大半は65歳以下で、子どもの発症も少なくなかったそうです。さらに発症時刻は昼間の時間帯に集中していました。

「その前年までマスク熱中症にかかる人はほぼゼロだったので、感染症の予防対策が明らかに影響しています」。

この背景には、外出自粛が続いたことで体を暑さに順応させる「暑熱馴化」ができていない人や、体内で貯水タンクの役割を担う筋肉が衰えてしまった人が多くなったことが考えられるといいます。

「熱中症になりやすい体になってしまったところに感染症対策を徹底したことが熱中症の発症に拍車をかけてしまったのです。マスクを着用すると体内に熱がこもりやすくなるうえに、マスク内の湿度も上がって喉の渇きに気づきにくくなり、水分補給が遅れて熱中症を発症しやすくなります」と谷口先生は説明します。
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