【上卦が「風」】
42 風雷益（ふうらいえき）
世の中のためになる活動を始めるのにいいとき
風と雷が一対となって力を発揮することで利益がもたらされるという意味の卦です。立場が上の者が下の者を潤すと、やがて自分自身も繁栄するということを表しています。
自分のことよりもまず、人のため、世の中のためになることを行いましょう。家族や友人のためでもいいのですが、できれば目を少し外へ向けて、社会貢献と呼べるような活動ができると理想的です。共感できるプロジェクトのクラウドファンディング（目的や志などのために不特定多数の人から資金を募る活動）を支援するのも、この時代ならではの選択肢の一つ。自分自身が豊かになれます。
37 風火家人（ふうかかじん）
温かく円満な家庭は家族の心に余裕を生む
「家人」とは文字どおり、家族のこと。家族が力を合わせて風を起こし、燃えている火をさらに盛んにする様子を表しています。家人はもともと女性を指し、良妻賢母が家庭を守るという意味ですが、現代においては女性に限らず、家族みんなと解釈します。その際、家族はそれぞれ自分の役割を果たして協力し合うことが求められます。
家庭が円満で温かければ、心に余裕ができ、外の人に優しくすることもできます。まずは身内を大事にすることが最優先。社会でいえば、企業は自社の社員をしっかり守りましょう、ということですね。家庭と会社が安定すれば、国家も必ずや安定します。 
