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米倉涼子さんの「気になる医学」。40代以降に増える眼の病気を名医が解説!

2021.06.22

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待合室

井上眼科クリニック内にある、子どもの患者さん用の待合室では低めのソファや、少しでも見えやすいようにカラフルな色が使われています。ユニヴァーサルデザイン、ロービジョンケアを大切に考える病院の姿勢が伝わってきます。

「角膜移植の患者さんが泣いて喜んでくれたとき、眼科医として生きる覚悟が固まりました」── 井上先生

米倉 井上眼科病院は2021年2月に創立140周年を迎えられましたが、先生は何代目になられるのですか?

井上 第11代院長になります。

米倉 最初から眼科医になりたかったんですか?


井上 いえ、それこそ外科医に心惹かれたんですよ。豪快だし、命を救うことに直結しているので、最もやりがいを感じられる気がして。でも、東京大学で研修医をしていたとき、当時の上級医が私の担当患者さんに角膜移植をして見えるようになったことがあったんですね。そのときの感激は今もはっきり覚えています。その患者さんとはよくお話もして、悩みも聞いていたので、本当に嬉しかった。そのことをきっかけに、改めて眼科医に魅力を感じて、人生の道として選ぶことになりました。

米倉 代々眼科医のご家系とのことですが、ご兄弟も皆さん眼科医ですか?

井上 4人兄弟なのですが、3人眼科医なんです。残る1人は血を見るのが怖い(笑)と、政治家になりました。

米倉 ご家庭内で院長の座を巡るバトルは起きませんでしたか?(笑)

井上 僕が長男で、いちばん早く医学部を出て医者にもなれたので、揉めずに決まりましたよ(笑)。

明治初期から続く眼科専門病院を継ぐ矜持

米倉 明治時代から日本の眼科治療を牽引してきた歴史ある眼科病院の跡取りということで、一般家庭とは違う環境ですし、自負もあるとは思いますが、受け継がなければならないというプレッシャーもありますよね。

井上 自分の代で潰したら申し訳ないですから(苦笑)。同じお墓に入れないです。でも、米倉さんも個人事務所の社長ですから、大変さは同じですよね。

米倉 いえいえ、先生の病院とは規模が違います。先生ご自身のご家族は?

井上 実は妻も眼科医なのですが、子どもがやはり4人で全員男子なんです。

米倉 わあ、すごい。男系なんですね。

井上 長男は今、大学の医学部で頑張っているところです。でも、どこの科に進むかは本人の自由なので、眼科医になるかどうかわかりませんね。

米倉 医学部でひと通り学んでから選びますものね。背負うものはあるけれど、今はまだプレッシャーは与えていないということでしょうか(笑)。今後の井上眼科病院も楽しみですね。

井上先生と米倉さん

「朝起きてから夜寝るまで酷使していますもの、目も疲れますよね」(米倉さん)。「眼鏡や老眼鏡など適正な補助器具で目の負担を軽くしたいですね」(井上先生)。〔米倉さん〕ジャケット36万3000円 ブラウス17万500円〈参考価格〉 パンツ10万1200円 靴14万8500円〈参考価格〉/すべてサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(サンローラン クライアントサービス) ピアス10万4500円/ヴァンドーム青山( ヴァンドーム青山本店)

「見る力が弱くなったかたも希望が持てるように万全のサポートをしたい」── 井上先生

「いいパフォーマンスをするためにも、できるだけ目の寿命を延ばしたい」── 米倉さん


米倉 井上先生の眼科医として、または院長としての願い、夢はどのようなことですか?

井上 人生100年時代ということで、皆さん長生きできるようになってはきましたが、目が見えづらくなってしまう病気、未だ治せない病気もたくさんあるんですよね。それこそ、iPS細胞の研究などに非常に期待していますが、我々一般の開業医にとっては、見えにくくなってしまったかたの残りの人生をどうやって快適に過ごしていただくか。病院としてそのサポートをすべく、2010年にロービジョン外来を開設したのですが、今後はよりいっそう力を入れていきたいと思います。

米倉 私も、気になる眩しさや視力低下を抑えて、できるだけ長く目の寿命を延ばせたら嬉しいのですが。

井上 そうですよね、米倉さんが舞台やドラマで活躍されるお姿をこれからも見続けたいです。ぜひ一度、眼科ドックへいらしてください。

米倉 徹底検査とケアをお願いします!

医療法人社団済安堂 井上眼科病院

東京都千代田区神田駿河台4-3

TEL03(3295)0911 手術・入院・特別外来のある井上眼科病院、一般眼科・専門外来・小児眼科外来・眼科ドックなどがあるお茶の水・井上眼科クリニックのほか、西葛西、大宮、札幌において「眼」の総合病院として治療にあたっています。 「目の歴史史料館」展示より

左・明治時代のフェルステル視野計 右・井上達七郎氏編集の眼底図譜画 お茶の水・井上眼科クリニック20階「目の歴史史料館」展示より。明治時代のフェルステル視野計と井上達七郎氏編集の眼底図譜画。 1881年井上達也氏が済安堂医院(井上眼科病院)を開院。ドイツ・フランスから帰国後、白内障手術の名医として広く知られました。


米倉 涼子(よねくら・りょうこ)

米倉さん
1975年8月1日生まれ。神奈川県出身。B型。5歳から15年間クラシックバレエを習う。2012年に開始し、現在第6期まで放映された『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)は、今秋に最新シリーズの放送が決定。2012年ミュージカル『CHICAGO』にてNYブロードウェイデビュー。2017年、2019年と3度の主演を果たす。城田 優さんと共同プロデュースするエンターテインメントショー「SHOWTIME」は東京・渋谷のシアターオーブにて2021年6月23日〜27日の公演予定。
●特技/クラシックバレエ ●趣味/舞台鑑賞。英語、スペイン語の勉強 ●座右の銘/「万里一空」

『家庭画報』2021年7月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

撮影/鍋島徳恭 スタイリング/野村昌司(米倉さん) ヘア&メイク/佐藤郁江(米倉さん) 取材・文/小松庸子 取材協力/井上眼科病院

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