母のタンス、娘のセンス

女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」~師走

2017.12.19

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松皮菱をもみの木に見立てた遊び心たっぷりの装い

女優・一色采子の着物連載「母のタンス、娘のセンス」〜
「テディベアのデザインの帯が欲しい!」と、銀座伊勢由で当時の女将さんに相談して作ってもらったこちらの名古屋帯は、私から母にプレゼントしたものです。もちろんお下がりでそのうち私が使うことになるのは想定済みです(笑)。母はこの帯を渋い結城紬に合わせて普段に着ていました。愛らしいモチーフながら、絞りの技法で表現されたテディが大人っぽく、母にとてもよく似合っていました。

カジュアルなクリスマス女子会の日には、叔母から譲られた松皮菱の結城紬を合わせて。大胆に配されたグリーンの松皮菱は、まるでもみの木のよう! テディベアの帯とも相性が抜群で、この時期らしいコーディネートになりました。


女優・一色采子の着物連載「母のタンス、娘のセンス」 母は長女で、私は一族にとって初めての女の子のベビー。叔母には本当に可愛がってもらいました。母と叔母は、力を合わせて戦争をくぐり抜けて来た仲良し姉妹。日本的な母からはきもののセンスを、モダンな叔母からは洋服のセンスを学びました。向かって右のきもの姿の女性が母、真ん中が私、左が叔母です。

女優・一色采子の着物連載「母のタンス、娘のセンス」女子会には、雪だるまやトナカイの染め帯も話題を呼ぶ一本です。時にはビビッドな帯揚げでポップな雰囲気も楽しみます。

一色采子/Saiko Isshiki

女優
日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。
撮影/岡積千可 ヘア&メイク、着付け/林さやか 構成・取材・文/樺澤貴子
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