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日日是笑日

愛用の御召にタイシルクの帯を合わせた“渋派手”きものコーディネート 柴田理恵のきもの遊び 「日日是“笑”日」

2021.05.19

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町中が雅に染まる越中八尾曳山祭


町中が雅に染まる越中八尾曳山祭

毎年5月3日は、母の実家がある富山市八尾町で「越中八尾曳山祭」が行われます。八尾というと「おわら風の盆」が有名ですが、実はこの曳山祭のほうが歴史は古い。

その起源は寛保元年(1741)、八尾八幡社の前身である産神上皇太子社の社殿吹替えの際、花山車に越中富山藩主である前田正甫(まさとし)公から譲り受けた雛人形と素人芝居の役者を乗せ奉納し、その帰りに町中を曳き回ったのが始まりであると伝えられています。


飛騨街道の拠点となる八尾は、生糸、蚕種、和紙、木炭の生産と取引で栄えた町。曳山祭は、まさに八尾商人の繁栄の象徴。6つの各町が豊かな財力を示すかのように、競い合うように現在の絢爛豪華な曳山を6基造り上げました。

町中が雅に染まる越中八尾曳山祭

八尾曳山は、高さ7.5m、重さ約4tの二層構造。下層部の御簾が掛けられた中には囃子方が乗り、三味線3人・横笛2人・太鼓1人が楽器を奏でながら曳山の巡行を盛り上げます。

この囃子方になるのは、町の人のステイタス! そのために、長唄、清元、浄瑠璃や端唄に小唄、三味線など様々なお稽古に励んで芸事の技を磨く習慣が息づいています。うちの叔母や母たちも、たくさんの芸事を嗜んでいました。

町中が雅に染まる越中八尾曳山祭

また、曳山は豪華絢爛な彫刻で飾りつけられています。題材の多くは文学や芸術に根差したものですが、財力を競うだけでなく、博識も競い合ったようで先人の見識の深さや心意気にあふれています。

越中美術工芸の粋を集めたこれら6基の曳山は、富山県有形民俗文化財に指定されており、八尾曳山展示館にて常時3基を実際に見学することができます。間近で見上げる曳山は圧巻ですよ。

今年は、短いコースで巡行時間も短縮して開催されましたが、いずれ復活する本来の曳山祭を今から心待ちに。皆さまにも、是非ご覧いただけたら嬉しい限りです。

●お問い合わせ
越中八尾観光協会 曳山展示館
富山県富山市八尾町上新町2898-1
電話 076-454-5138
入館料:大人500円
URL:https://www.yatsuo.net/ythl

柴田理恵(しばた りえ)


女優。1959年、富山県に生まれる。1984年に劇団「WAHAHA本舗」を旗揚げ。舞台やドラマ、映画など女優として幅広い作品に作品しながら、バラエティ番組で見せる豪快でチャーミングな喜怒哀楽ぶりや、優しさにあふれる人柄で老若男女を問わず人気を集めている。趣味は料理。愛犬家としても知られる。



●2021年5月21日(金)〜5月30日(日)、東京芸術劇場シアターウエストにて舞台『狸の里帰り』に出演。柴田さんの役は、シェアハウス型ホスピスに常駐する医師。生気を失いかけていた患者たちとパワフルに接する中で、患者の家族から訴えられてしまう……物語のキーパーソンを演じます。詳しくはこちら>>

 
撮影/岡積千可 スタイリング/石田節子 着付け/長谷川裕子 ヘア&メイク/光倉カオル 取材・文/樺澤貴子
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