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クラシック入門者も楽しめる。指揮者・佐渡裕さんだからこそ知る「世界のオーケストラ案内」

2021.05.14

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日本が誇る世界的指揮者に密着 佐渡 裕 情熱の音楽人生 第7回(最終回)1989年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、鮮烈なプロデビューをしてから32年。その溢れる情熱、カリスマ性、人間力で世界への扉を開け続け、活躍の場を広げているマエストロのこれまで、今、そしてこれからの指揮者人生に迫ります。前回の記事はこちら>>
世界中で指揮をする佐渡さんならではの視点で、各国オーケストラメンバーの気質、楽器の音色や奏法の違いなどを教えていただきました。

指揮者・佐渡 裕だからこそ知る


1.師であるバーンスタインに出会った場所。プロの指揮者になるきっかけになった「アメリカ」



金管楽器が特徴的。トランペットの音が神々しい

タングルウッド音楽祭で恩師バーンスタインと小澤征爾に出会ったのが26歳の時。その約30年後、バーンスタイン生誕100年記念コンサートが僕のアメリカデビューになりました(ワシントン・ナショナル交響楽団)。アメリカのオケがドイツ音楽を演奏するときはペダル式トランペットを使うので、音に神々しさが出ます(普通はピストン式)。ピッチも欧州と違います。国際音楽祭などで両者がアンサンブルすると、音程が違うので合わせるのが大変なことも。





2.日本的な世界観を、欧州のオケでも表現したい「日本」


日本と世界の懸け橋として

国内では兵庫芸術文化センター管弦楽団の芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラで首席指揮者を務めています。日本人作品を海外で演奏する意義を感じ、トーンキュンストラー管では来年、武満 徹の2作品を取り上げる予定です。彼の音楽には、庭(自然)と自分がいる部屋が繋がっているような、日本的な世界観がありますね。

●『佐渡の第九 兵庫熱狂ライヴ!』【DVD】

指揮者・佐渡 裕だからこそ知る

佐渡裕&兵庫芸術文化センター管弦楽団 avex classics 3143円 オープニング・コンサートの記録。全身全霊で臨む佐渡さんと若手演奏家による感動の「第九」。





3.ラテン的なムードと論理的な部分を併せ持つ「オーストリア」


指揮者・佐渡 裕だからこそ知る

2016年1月30日にウィーン楽友協会ホールで行われたトーンキュンストラー管弦楽団「定期演奏会」にて。「家庭画報2016年6月号」より 写真/武田正彦

ウィーン特有のホルンやオーボエにご注目!

同じドイツ語圏でもウィーンはラテン気質、でもきっちりした部分もあります。楽器にも特徴があり、トーンキュンストラー管ではウィンナー・ホルンを使用(世界の大半はフレンチ・ホルン)。難しい仕組みですが、苦しい音が高揚感に繋がります。

オーボエもウィーン特有の形状で素朴な音。木管楽器が集まるとアコーディオンのような響きがするんですよ。またコントラバスのエンドピンの角度もベルリンと違い、楽器をより寝かせてパワーを出す。ウィーン楽友協会ホールでは、舞台の奥中央に配置してオケの背後からコントラバスを鳴らしています。

『マーラー:交響曲第2番「復活」』【CD2枚組】

指揮者・佐渡 裕だからこそ知る

佐渡裕指揮 トーンキュンストラー管弦楽団 avex classics 2200円 マーラーを知り尽くしたトーンキュンストラー管弦楽団による神秘的なハーモニーを体感できる。
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