股関節に痛みが出始めたら、ゆるめて鍛える２つのエクササイズにチャレンジ

【お悩み】このところ、股関節に痛みが出ます

最近、歩いていても座っていても股関節に痛みが出ます。どのように鍛えれば改善できますか？

【回答】股関節をゆるめて鍛える2つのエクササイズを

・つまずきやすい
・階段を避けてエスカレーターを使いがちだ

・すぐに脚を組みたくなる
・座った姿勢からスムーズに立ち上がれない

こんなサインがあれば股関節が衰えているかもしれません。

フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんの著書『40歳からは股関節と肩甲骨を鍛えなさい！』より紹介します。

運動不足に加え、デスクワークなどで座りっぱなしの時間が長くなると、股関節が硬くなり動きが悪くなります。股関節がうまく使えないと日常生活だけでなく、しゃがんだり、走ったり、跳んだりといった全身の動きもスムーズに行えなくなり、体の衰えを加速させます。

そこで今回は、股関節の動きをスムーズにする２つのエクササイズをピックアップしましょう。

リズミカルな動きで股関節の疲れを取る

股関節に痛みがある人のなかには、関節の内部に問題を抱えているケースも少なくありません。そんな方に試してもらいたいのが、関節を小刻みに動かしてゆるめる関節モビライゼーションである「パラレル」です。

リズミカルな関節モビライゼーションを続けていると、周辺の筋肉の疲れや緊張も軽くなりますから、股関節がスッキリして元気に動けるようになります。

どちらも、かかとが床にすれて痛い場合はタオルを敷いて行いましょう。



骨盤と股関節を連動させて腰の疲労をスッキリ

次におすすめなのが、「シングルワイパー」。

骨盤は一つの大きな骨だと思われていますが、実際は３つの骨が結合したもの。そこには仙腸（せんちょう）関節という関節があり、股関節と連動して働きます。

仙腸関節と股関節の連係が悪くなると腰痛を招きやすいので、この動きでゆるめておきましょう。片脚を曲げると骨盤が固定されて、ワイパーのような動きが振動として伝わりやすくなり、効果を高めます。

「パラレル」と「シングルワイパー」を実践！